こんにちは!
ゴローです。
ゼネラルエレクトリックの下げが止まりません。
ゼネラルエレクトリックの1年チャートです。
直近で、急激に下げがきつくなっているのがわかります。
これは、フィッチが2段階の格下げを行い、JPモルガンがゼネラルエレクトリックの目標株価を10ドルから6ドルに引き下げたことによります。
JPモルガンとしては、「ゼネラルエレクトリックは先日発表した決算において、ほぼすべての面で目標値を下回った」からだそうです。
ゼネラルエレクトリックの株価は、ピーク時の30ドルから約70%暴落しています。
しかし、アナリストたちは「まだファンダメンタルズを十分に反映していない」として、さらなる下げが起きる可能性があるとのこと。
-------------------------------------------------------------------------------------------
それでは、ゼネラルエレクトリックの概要を見ていきましょう。
ゼネラルエレクトリックは、金融事業やエネルギー、電機などの事業を世界180か国で展開するグローバル企業です。
産業分野では、航空機エンジンや発電設備、家電、医療機器、鉄道車両などを生産しており、ガスタービンは世界トップシェアを誇ります。
しかし、2015年に買収したフランスのアルストムの電力事業の収益見通しが甘く、2018年第3四半期(7-9月)に多額の評価損(220億ドル)を計上しました。
米国司法省は、ゼネラルエレクトリックのこの多額損失の会計処理について、「会計慣行を詳しく調べる必要がある」として、刑事捜査の対象とし、捜査しているとのことです。
ゼネラルエレクトリックは、現在1150億ドル(13兆6000億円)の債券を発行しています。現在、多額の評価損を計上したことにより、投資格付けが引き下げられ、「BBB+」というジャンク債まであと3段階というところまで来ています。
この影響は、債券市場に広がっており、投資家はゼネラルエレクトリックを評価し直す必要がありそうです。
ゼネラルエレクトリックは、世界の多くの人にとって、退屈で刺激のない投資先だと信じられてきました。
しかし、現在は違います。
今週、アマゾンのジェフ・ベゾス氏が、「アマゾンはいつか潰れる」と発言し、波紋を広げました。
ジェフ・ベゾス氏の意見によると、
「企業の寿命は持って30年、それを顧客志向に徹底することで生きながらえる時間を引き延ばす」
との見解だそうです。
たしかに、永続的に栄える企業はなかなか無いのかもしれません。
(ウォーレン・バフェットの保有するコカ・コーラ以外は)
現在の格付けが「AAA」の企業でも、いずれはジャンク債レベルにまで評価が引き下げられるかもしれません。
そこで重要となるのが、その企業の商品が、永続的に顧客に愛され、使ってもらえることだと思います。
良い商品とそれに対するロイヤリティがあれば、顧客はおそらく、永続的にその商品を使い続けるでしょう。
それができなければ、その企業は淘汰されます。
ゼネラルエレクトリックは、今後、どうなっていくのしょうか。
もはや、復活は不可能なのでしょうか。
今後の展開を注意深く見守っていきたいと思っています。
Take the risk or Lose the chance.