こんにちは!
ゴローです。
そういえばゴローは先週の金曜日、バフェット銘柄でもあるプロクター&ギャンブルを売却しました。
ゴローの利確ルールでは、「買値から20%上昇した時」、なのですが、昨今のボラタイルなマーケットを見て、なるべく早めに売却しようと考えたためです。
このとき、ゴローの保有するプロクター&ギャンブル株は、買値から15%上昇しており、配当利回りで換算すると、約5年分の配当になるため、躊躇なく売却することを決定しました。
これは、プロクター&ギャンブルの1年チャートです。
10/19の7-9月期決算発表が増益であり、市場予想を上回ったため、株価が急激に上昇しました。
売却を決意したのは、この急激な上昇のことも考慮しました。
「急激に上がったものは急激に下がる」からです。
ゴローはもともと、3年ほど前に90ドル付近で購入し、ずっとホールドしてきました。5月の70ドル付近で買いを入れ、平均取得価格を均しました。
それから今回の売却につながったので、ナンピン買いを入れてよかったことになります。
そののち、株価が急激に上昇したのは、単なる偶然です。
プロクター&ギャンブル株は「永遠にホールド」するつもりではあったのですが、1年最高値をつけたことがあったのと、売却ルールを優先し、売却しました。
こうして売買のルールを決めておけば、売り時を逃さずに済むと思います。
これでキャッシュ・ポジションが増えたわけですが、日本株も米国株も下げが続いているので、このままひとまずキャッシュで置いておくか、何かに投資するか、悩み中です。
それでは、プロクター&ギャンブルの概要を見てみましょう。
●事業概要
世界180か国以上で事業を行っており、グローバル企業です。
各種日用品を製造・販売しています。
乳幼児用おむつの「パンパース」、衣料用洗剤の「ボールド」、食器洗い用洗剤の「ジョイ」、エアケア用品の「ファブリーズ」、男性用シェーバーの「ジレット」、電機シェーバーの「ブラウン」、ヘアケア用品の「パンテーン」「ヴィダルサスーン」「h&s」、化粧品の「SK-Ⅱ」などが製品ラインナップです。
主要顧客のウォルマートが売上高の15%を占めており、ウォルマートの売り上げに比較的左右されやすいです。
現在の配当利回りは3.05%です。
●主要指標
48.4%という、十分な粗利を稼いでいます。
さらなる値上げも視野に入れているようなので、収益指標は安泰だろうと考えます。
PER=21.2倍
PBR=4.51
PCFR=16.50倍
PSR=3.47倍
現在の株価では、PER,PSRが少し高い気がします。
プロクター&ギャンブルの過去10年間のPER平均値は19.18倍ですから。
PCFRは日用品の企業としては比較的スタンダードな数値だと思います。
売上高成長率(過去3年間)=▲1.69%
売上高成長率(過去5年間)=▲5.41%
ここで、少し立ち止まって考える必要がでてきます。
売上高は毎年少しずつ減少しています。
いくら粗利が高く、収益性に富んでいても、売上が減少すればコストカットをしなければEPSも落ちます。
EPSも見ておきましょう。
1株あたり当期純利益(EPS)成長率は、
過去3年間=+2.2%
過去5年間=+0.9%
過去10年間=+1.5%
売上が減少しても、コストカットにより利益率を押し上げていることが窺えます。
こうしたことから見てもプロクター&ギャンブルは、収益力に富む強力な企業であることが理解できます。
リスク要因としては、ウォーレン・バフェットがプロクター&ギャンブル株を購入したきっかけとなったのは、男性用シェーバーの「ジレット」の買収でしたが、マーケットは常に勝者を勝者のままではいさせてくれません。
ダラーシェイブクラブという男性用シェーバーがネット販売され始めたからです。
ダラーシェイブクラブのキャッチコピーは、
Shave time, Shave money,
(shaveとsaveをかけて、時とお金を節約せよ)です。
たしかに、ジレットの替え刃は(ゴローはジレットの5枚刃を使っていますが)、正直、高いです。
替え刃8個入りで3200円します。
1個あたり、400円です。
それに、ダラーシェイブクラブがターゲットとする、「高い替え刃を長い間使ってしまう」症候群でもあります。
アメリカでは、日本と同じくらいの値段で、替え刃が1個当たり4~6ドルします。
ダラーシェイブクラブだと(4枚刃の替え刃の場合)、1か月あたり6ドルで4個も送ってくれます。1個あたり1.5ドル!激安です。
毎週、新しい刃でSave(おっとShave)できるのです。
最初の話題に戻りますが、バフェットがプロクター&ギャンブル株を買ったのは、その男性用シェーバービジネスが、「カートリッジタイプ」で永続的に替え刃が購入されるからです。
バフェットはプロクター&ギャンブルの株式をあまり保有してはいませんが、こうした強力なライバルが出てくると、高級シェーバービジネスは価格競争に巻き込まれ、先行きはなかなか難しいかな、と思ってしまいます。
また、プロクター&ギャンブルは議決権争奪戦にも巻き込まれるので、ちょっと嫌だなと思いながら保有していたのは事実です。
ここ数日、下げ相場が続いていますが、利益の出ている株式は売却して、ひとまずキャッシュポジションに戻しておいても良いかもしれません。
Take the risk or Lose the chance.