Take The Risk or Lose The Chance ゴローのバフェット流米国株式投資術

投資海賊ゴローのまだ見ぬ財宝SDGsを探す航海のHISTORY

S&P500と比較して意味があるのか

こんにちは!

ゴローです。

 

秋も深まり、紅葉が美しい季節となりました。

少し寒い気候にもなってきて、今日は昼間は少し暖かかったですが

朝・夜はやはり寒いですね。

 

さて、今日はS&P500と自分のポートフォリオのパフォーマンスについてです。

 

投資家なら誰しも、しばしば自分のパフォーマンスを何かと比較したくなります。

いや、もっと言うと、「比較をしたがっている」と言えます。

比較の対象として真っ先に挙げられるのが、「S&P500」だろうと思います。

 

単純ですが、S&P500のパフォーマンスよりも、自分のポートフォリオの成績が良かったら、私たちは安心します。

逆に、パフォーマンスが悪いと、(これは特にそうだと思いますが)自分の株式の選択が間違っていたのか、と極めて不安になってしまいます。

 

なぜ、S&P500よりも下だと不安を感じるのでしょうか。

そのバックグラウンドには、「市場平均=普通」という誤解があるからだと思います。

 

実は、平均値は必ずしも「ふつう」の数値を表しているわけではありません。

日本における平均資産額のように、少数の富裕層が莫大な富を保有しているために、平均値が高くなってしまう状況はよくあることです。

 

ニッセイ基礎研究所のレポートによると、2015年の家計の平均貯蓄額(金融資産の額)=1805万円だったとのこと。

もし、このデータを見て、ゴローが1000万円しか持っていなかったとき、間違いなく「自分は平均より下なんだ」と思うことでしょう。

 

しかし、全体の中央値(金額の多い人から順に並べてちょうど真ん中の人)は995万円で、これがいわゆる「ふつう」の世帯の金融資産額だということです。

 

こうなると、1000万円の金融資産を持っている人は「ふつう」の人となり、決して「平均より下」ではありません。

 

もし、自分の勤めている会社(10人)の平均資産額が1500万円(1人=1500万円×10人)だとします。

そこにウォーレン・バフェットが投資アドバイザーとして「入社」した場合、(バフェットの個人資産は840億ドルなので)、平均値はとんでもない金額になってしまいます。

(1500万円×10人+840億ドル×1人)÷11人≒8630億円

 

しかし、中央値は相変わらず1500万円となるでしょう。

 

この例のように、極端に大きい数値の人がいると、大多数の人は平均値を下回ってしまいます。

 

もし仮に、現時点でS&P500の年初来のパフォーマンスよりも、自分パフォーマンスが悪かったとしても、S&P500(市場平均)の意味を知ることで、不必要な劣等感に苛まれることは無くなるはずです。

 

本当に比べなければならないのは、市場に参加している投資家たちとの比較、であると言えます。

アクティブファンドマネージャー達の大半が、S&P500に勝てません。

それが市場の実態=中央値、であると言えます。

ですからバフェットは、「S&P500に投資せよ」と言っているわけです。

 

現実的には、市場に参加している投資家たちの平均リターンを知る術がないので、結局はS&P500と比較することにはなってしまうと思いますが、

S&P500(市場平均)と自分を比べてみて、一喜一憂することはやめましょう。

 

Take the risk or Lose the chance.


外国株式ランキング