こんにちは!
ゴローです。
最近、ハイイールド・インカムを目指すゴローとしては、「債券投資もアリなのではないか」、と考え中です。
「債券であれば安心」などと思っているわけではないのですが、少なくとも満期まで保有していればデフォルトしない限り、額面通りに償還されますし、そのあいだにクーポン(利息)ももらえます。
債券ETFの分析でもしてみることから始めようか。
などと考えているところです。
さて、今日はクラフトハインツの分析をしてみましょう。
クラフトハインツは主に食品を製造・販売している会社です。
スーパーに行ってみると、カゴメのケチャップのとなりに、アメリカ企業らしい武骨なケチャップが陳列されていますね。
そうです。
クラフトハインツの商品では、ケチャップを見かけることが多いと思います。
他にも見かけるのはホワイトソースでしょうか。
イタリアンレストランではほぼほぼ使われている組み合わせでしょう。
さて、クラフトハインツの業績は正直言って、厳しいものがあります。
11月に発表した7-9月期の業績は市場予想を下回りました。
増配も据え置きで、株価も下落したまま、上昇しそうな気配もありません。
12/3の終値は51.42ドルと、冴えないですね。
おかげで現在の配当利回りは4.85%もあります。
・クラフトハインツの1年チャート
●2億ドルでプライマル・キッチンを買収
以前から買収観測のあったキャンベルスープではなく、プライマル・キッチンを2億ドル(約226億円)で買収することで合意しました。
クラフトハインツとしては、主力商品であるマス市場向けの商品だけでなく、ニッチな分野の商品も展開したい考えなのでしょう。
ゴロー調べによると、プライマル・キッチンの商品には「アボカド・オイル」「アボカドオイル入りマヨネーズ」「コラーゲンペプチドドリンクミックス」「マカダミアシーソルト」などがあります。
「アボカドオイル」くらいはなんとなくイメージできますが、後半の「コラーゲンペプチドドリンクミックス」「マカダミアシ―ソルト」はもはや何を意味しているのかよく理解できません・・・
はっ。バフェットは「理解できない企業には投資しない」のでした。
勉強しなければ。
他にも、ヘルシースナックやサラダドレッシングなどにも注力している企業とのこと。
グルテンフリーな商品などもあり、とにかく若い世代にアピールできる商品ラインナップを揃えた企業のようですね。
プライマル・キッチンの2018年の売り上げは5000万ドルを見込んでいるので、マスマーケット向け商品ではないものの、十分な売上だと思います。
買収金額が4年で元がとれる計算です。
●クラフトハインツの売上高・当期純利益の推移
2017年の当期純利益の増加は、トランプ減税のおかげなのであまり参考になりません。
●クラフトハインツの発行済み株式数と1株利益
発行済み株式数は増加しています。
クラフトとハインツの合併の影響でしょう。
●クラフトハインツのキャッシュフロー
比較的安定的に推移していたのが、2017年度は逆にフリーキャッシュフローがマイナスとなってしまっています。
今のところ、業績を見る限りではアップルとは大きく異なり、驚異的な収益力があるわけでもなし、高ROEというわけでもなし、なぜバフェットがクラフトハインツを売却しないのか不思議ではあります。
ミレニアル世代は家事(自炊)をせず、外食やテイクアウトで食事をとる傾向が強いという情報もあり、自分で調理しないことから、クラフトハインツの販売する各種調味料や食品の売れ行きに影響があるかもしれません。
そういう意味では将来が安泰・・・いや、伸びてゆくというイメージも持てません。
ただ、考えてほしいことがあります。
人口は2050年に世界で98億人に増加します。
ケチャップって、需要が無くなることってあるんでしたっけ?
Take the risk or Lose the chance.