こんにちは!
ゴローです。
今日も寒い一日でしたが、寒波の襲来で明日はさらに寒くなるそうです。
冬らしい気候になってきましたが、ゴローは冬は苦手です。
はやく春にならないかな・・・
さて、今日はIMFが発表した世界経済の見通しについてです。
11月29日にIMFのラガルド専務理事はブログで「世界経済は堅調に推移してきたが、今は暗雲が垂れ込めている」と記しました。
ファイナンシャルプランナーの知識としてひとつ言えるのは、「株価はマクロ経済の先行指標」である、ということです。
「先行指標」という言葉の意味は、株価は実体経済が実際に悪化するよりも「先に」下落しますし、逆に実態経済が良くなるのであれば、それに「先んじて」株価は上昇する、という考え方を指しています。
ですから、現在の乱高下している株価は、まさに経済の先行き・見通しについて楽観と悲観が相互にせめぎ合っている状態である、という理解もできると思います。
●S&P500 1年チャート
もし仮に、マクロ経済の先行きに対し、悲観論が大勢を占める場合は、株価はおそらく下落することになります。
リスクオフというやつです。
リスクオフ状態になると、マーケットの参加者はいわゆる「安全資産」に資金を移動させます。
株式⇒債券へ。米ドル⇒日本円へ。ユーロ⇒スイスフランへ。
逆に、経済の先行き・見通しについて、強気の楽観論が大勢を占めれば、
この流れが逆回転します。
債券⇒株式へ。日本円⇒米ドルへ。スイスフラン⇒ユーロへ。
こうして経済は景気循環とともに回っていきます。
基本的に、円高になると株価は下落します。
したがって、「リスクオフ⇒株式の下落」というロジックが成立します。
株価が下落、というのは日本株も、アメリカ株も下落するという意味です。
日本は借金がGDPの2倍を超える1000兆円もの借金を抱えていますが、国債格付けは今でもA+(スタンダード&プアーズ)であり、すぐさまデフォルトするようなクレジットリスクではありません。
日本円は今でも「有事の円」として、安全資産であり続けています。
(S&Pの格付けでA+の説明は、「債務を履行する能力は高いが、上位2つの格付けに比べ、事業環境や経済環境の悪化からやや影響を受けやすい」です。)
リスクオフ時に、日本円と同じく買われるのが「スイスフラン」です。
スイスは永世中立国であり、戦争リスクが無いこと、経済力が高いこと、富裕層向けのプライベートバンクの歴史が長いことなどがあり、ヨーロッパ諸国の富裕層はこぞってスイスに資産を預けるため、極めて信用力の高い国だということが理由だと考えられます。
ちなみに、スイスの格付け(S&P)は「AAA」であり、もはや文句のつけようがない信用力であると言えます。
なぜゴローが経済の先行きに対してあまり楽観的ではないかというと、
米国がHUAWEI:ファーウェイのCFOを拘束したり、中国製デバイスの使用禁止を同盟国に求めたり、それに従ったのか、日本政府も中国製(HUAWEI、ZTE)のデバイスの使用を禁止することから、新たな経済戦争につながりかねない火種も出てきているからです。
長期投資家の私たちは、あくまでも「長期」でものごとを見なければなりません。
短期的なニュースでマーケットは動揺します。これはノイズのようなものなので、無視してかまわないと思います。
しかし、景気そのものが冷え込むような場合は、株価が下落することになるので、その時のためにキャッシュを多めにとっておくことをオススメしたいと思います。
景気循環のベクトルが下方に向かうのも、時間の問題かもしれません。
Take the risk or Lose the chance.