Take The Risk or Lose The Chance ゴローのバフェット流米国株式投資術

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【投資の考え方】ウォーレン・バフェット、アインシュタインが認めた「複利の力」

こんにちは!

ゴローです。

 

12月7日のニューヨーク株式市場はまた下落しましたね。

ダウは最大で662ポイント下落で24338ドル。

ナスダックも下落し219ポイント安の6969ドル。

ついにナスダックは7000ドル割れしましたね。

これは明らかに景気減速の兆候だと思うのですが、単なる調整と考える方もいるかもしれません。

ゴローは、「米国景気はすでに弱気入りした」と考えています。

このまましばらくズルズルと下げていく相場を見て、意気消沈するのも何なので、明るい話題を提供したいと思います。

 

下げ相場は「配当利回り」が上昇するので、ハイイールド(配当)目的の投資家にとっては喜ぶべき一面もあります。

キャピタルゲイン狙いの投資家の場合は・・・厳しいと言わざるをえないですね。

 

 

●複利の力

相対性理論で有名なアインシュタインが「数学におけるもっとも偉大な発見は複利である」と発言したということは皆さんもご存知のことでしょう。

その回答がこちら。

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単利 VS 複利 比較してみよう

このグラフは、最初の年に100万円投資し、あとは金利(配当利回り)が年率5%で試算したものです。

単利の場合、毎年5万円ずつ増えていきますので、計算は単純で、25年後には「当初投資額100万円+5万円×25年=225万円」となります。

このグラフでいうと、水色ですね。

 

しかし、複利は違います。(青いグラフ)

複利の場合は、受け取った金利(配当)を再投資して、その「元本+金利」に対して年率5%で増加していくことになります。

したがって、複利の場合は25年後に約322万円にもなります。

単利との差は、25年でなんと100万円です。

 

●複利の力を味方につける

配当再投資戦略を採用している長期投資家の場合、ここが重要なポイントなのですが、「資産は複利で増えていく」、ということに尽きると思います。

 

たしかに、現在のような株式市場の下落局面では、投資額が元本割れし、「評価損」となっているケースもあるかと思います。

ただ、長期(今回の場合でいうと25年)で見ると、配当再投資戦略(年率5%)を採用した場合は、当初投資額は25年後に約3.2倍に増えています。

正直なところ、投資元本が3.2倍に増えることがわかっているのに、「評価損」が出ているからと言って保有する株式を「投げ売り」するのは良くないと思います。

その企業が25年後も生き残っていると信頼できるのであれば、「投げ売り」するべきではありません。

「投げ売り」すれば、暴落局面を狙っている(ゴローのような)投資家もいるのです。

 

そうすれば、投げ売りした方は多額の売却損が出てしまいます。

みすみす、資産が3倍になるチャンスを相場の底で待っている投資家に手渡してしまうことになります。

しかも悪いことに、投げ売り銘柄を購入した投資家たちは、「もはやこれ以上下がるわけがない」水準の価格で株式を購入していますから、彼らは極めて「安全域」の大きい株式を購入できたことになり、相場全体の下げにも強い「安全」な投資をしていることになります。

もちろん、バリュー投資家で配当再投資戦略を採用している人たちにとって、これらの事実は当たり前の認識かもしれません。

しかし、実際に実行している人は数少ないのです。

 

●ウォーレン・バフェットがROEを重要視する理由

バフェットはROEを重要視しています。

それは、バフェットが長期投資家で、莫大な資金量をもって投資するからである、とゴローは考えています。

そもそも一般投資家とは投資額が桁違いなので、バフェットにとっては投資とは、自分のビジネスに投資する感覚なのでしょう。

ですから、資本効率(ROE)を重視するわけです。

ROEといっても、当初出資額(BS記載の資本の額)で計算されるROEではなく、それというよりは、投資したタイミングでの出資額(投資額)である株式の取得原価に対するROEであろうと思います。

ですから、バフェットのROEはおそらく

・当期純利益÷株式の取得原価

で計算しているはずです。(これはあくまでもゴローの想像です)

 

通常計算されるROEは、分母にBS記載の自己資本を持ってきます。

これがそもそも高い企業・・・たとえばROE40%の企業があったとして、PBRが0.5倍だったとき、バフェットの目に映るその企業のROEはなんと80%になります。

 

バフェットは、その潤沢なROEをもつ企業の当期純利益を、配当を出すのではなくその企業のビジネスに再投資することによって莫大な富を築きました。

 

それに照らし合わせれば、短期的なニュースにより暴落銘柄ではあるものの、長期的に生存確率が高い、かつ将来も今と同じビジネスを行って高い収益を上げていそうな銘柄に集中投資することが、結果的には「安全」な投資になる、とゴローは考えています。

そんな企業は暴落しているがゆえに、配当利回りも高いのです。

 

●「複利の力」を比較してみよう

仮に、当初投資額=100万円で試算してみましょう。

  1. 当初100万円を投資し、年利5%:単利 (配当再投資はしない)
  2. 当初100万円を投資し、年利5%で配当再投資
  3. 当初100万円を投資し、毎年5万円+年利5%で配当再投資
  4. 当初100万円を投資し、毎年10万円+年利5%で配当再投資

比較したグラフがこちらです。

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複利の力 比較してみよう

結果は見るも明らかですね。

最初は100万円でも、複利で運用することで、子供の学費(大学)が支払えそうです。

25年後の資産額は、

  1. 220万円
  2. 322万円
  3. 556万円
  4. 789万円

です。これだとできそうな感じがしますね。

最初100万円、あとは毎年10万円を投資し、受け取った配当は再投資する。

それで25年後には789万円です。

まとまった金額だと思います。

老後に新たな住まいを購入する資金にまでは届いていないですが、移動手段として新しい車を購入することは十分にできます。

重要なことは、これが当初、「100万円だった」ということです。

時間と金利、そして複利の力で789万円にまで成長します。

 

最後に、ゴローの資産グラフ(捕らぬ狸の皮算用)を載せておきます。

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前提は、現在の投資総額(取得原価)をベースに、毎年100万円を投資し、年利5%で配当再投資した場合のグラフです。

予定では、2040年には資産額が1億円を超えます。

(株式の評価損も評価益もなく、税引き後配当利回りもずっと5%前提ですが)

 

・・・しかし、そんなに予定通りにいかないのも承知の上です。

マクロ経済もどうなっているか、わかりません。

今のように、景気がずっと良いなどとはありえないからです。

また、各家庭の事情により、毎年投資できるかどうか、あるいは受け取った配当を子供の学費に回す年もあるかと思います。

ゴローはまだ賃貸ですから、住宅を購入する場合は頭金をいくら入れるか、考慮しなければなりません。

この資産グラフはあくまでも仮定の話ですので、控えめに見ておいた方がよいと思っています。

 

「25年もあれば、複利の力で今の投資額(取得原価)が3倍になってればいいな」、くらいの感覚でいようと思っています。

でもそれだとアーリーリタイヤにならないような。

気がしますが、それはご容赦ください。

家計の将来見通しをあらかじめ行っておくには、あらかじめ「ライフプラン表」を作成し、将来の一家のキャッシュフロー収支を計算しておくことも必要でしょう。

そうしておけば、老後にいくら必要か、目安が把握できます。

つまり、年率どの程度のリターンがあれば良いか、把握できます。

 

人生100年時代と言われます。

特に、ゴローの従事している会計職は、ロボットに置き換えられる確率が高いと言われています。

今後、安定的に今の年収を稼ぎだすこともままならないかもしれません。

キャリアは線形ではなく、非線形になるはずです。つまり、「ジョブチェンジ」の必要も出てくるかもしれません。

定年制もなくなり、働ける元気なうちは(仮にそれが70歳でも80歳でも)、働く必要がでてくる社会になっているかもしれません。

それらもすべて、未来は不透明です。

どれかひとつでも、確実なものがあるでしょうか。

 

長期投資家は、未来の不確実性に対して、自信をもって投資しなければなりません。

そして、「複利の力」を信頼したいと思っています。

 

Take the risk or Lose the chance. 


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