Take The Risk or Lose The Chance ゴローのバフェット流米国株式投資術

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株価暴落時の心構え ポートフォリオの「想定最大損失」がいくらかを知ろう!

こんにちは!

ゴローです。

 

今もプレマーケットを見ていますが、S&P500も2600ドル割れでさらに下がってますし、ダウも24000ドル割れでさらに下がってます。

いつまで下がるのか、気を揉んでいる方もたくさんいらっしゃると思います。

ゴローもそうです。

正直、あまり下げて欲しくはないものですよね。

特に自分がホールドしている銘柄となると・・・

 

●NYダウ 1年チャート

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NYダウ 1年チャート

 

さて、今日はリスク、リスクとみんな言っているけど、その内容がいまいちピンとこない「リスク」とは何だ?ということについてです。

 

●リスクとは株価が下がることだけじゃない

ひとたび「リスク」と聞くと、「株価が下がって損失を出してしまうこと」をイメージするかと思います。

それも確かにそうなのですが、ファイナンシャルプランナーの世界、つまり金融の世界で「リスク」というのは、想定した上値(価格)よりもさらに高くなってしまったり、想定した下値(価格)よりもさらに低くなってしまうといったことを指していて、要するに上に行っても下に行っても「想定の範囲外」が発生することを「リスク」と呼んでいます。

 

もちろん、想定していたよりもさらに上値を更新していくとなると、それは嬉しいですが、)(まっとうに教科書通りに行くなら)該当する銘柄の価格が上がりすぎてポートフォリオのバランスが崩れ、ポジションのリバランスを行う必要性も出てくるので、一概に良いとも言えないのです。

利益確定したらしたで、次に何を買うか迷ってしまうかもしれませんしね。

 

そこで考慮しておくのが、「リスク」=「標準偏差」という図式です。

 

●リスク許容度とは何か

基本的にファイナンシャルプランナーの世界では、「投資の長期的成果は、投資のタイミングや銘柄選択によって決まらず、どの資産にいくら配分するか(アセットアロケーション)によって決定される」ことになっています。

暴落銘柄ばかり狙うゴローにとっては耳が痛い言葉ですが、各種研究から導き出された回答ですので、おそらく長期で見れば間違いない回答なのだと思います。

 

そこで、リターンとリスクの関係です。

外国株式に投資する際、理論上は「為替ヘッジあり」にしても「為替ヘッジなし」にしても「リターン」にはさほど有意な差は見られないのですが、「リスク」(収益のばらつき≒標準偏差)には大きな差が見られると言われています。

 

つまり、この例でいくと長期で見るなら、為替ヘッジをした方がよいことになり、「リターンが変わらないのであれば、リスクは低い方が良い」という当たり前の結論が導かれます。

 

たとえば、iシェアーズMSCIコクサイETFを見てみましょう。

単位(見る年数)を揃えて3年で見ますが、

3年トータルリターン=13.94%

3年標準偏差(リスク)=9.54%

 

単純に見ても、リスクよりもリターンの方が勝っており、このインデックスは「買い」ということになります。

 

ただし、標準偏差(リスク)とは、「想定されるリターンのうち68%のケースで平均的に9.54%の付近に存在している」ことを示しており、トータルリターンがリスクよりも高いということは、想定より上振れしているので、債券投資や国内株式等にも投資している場合はリバランスが必要となってくる、ということを意味しています。

 

それでは、逆に下げたらどうなるのか?

「リスク許容度」とはいくらを意味しているのか?

について見ていきましょう。

 

●リスク許容度とは「想定最大損失率」の範囲内のこと!

想定最大損失率とは、そのポートフォリオを組んだ時、想定される最大の損失率(%)は何%なのか、を想定する計算のことを指しています。

これは、

・想定最大損失率=期待リターン-リスク(標準偏差)×2

で計算されます。

 

たとえば、さきほどのiシェアーズMSCIコクサイETFでいえば、

期待リターンは(とりあえず10年間の実績である)9.06%として、リスクを3年実績値の9.54%と置くと、

・想定最大損失率=9.06%-(9.54%×2)=▲10.02%

という回答になります。

 

もし仮に、MSCIコクサイETFだけに1億円投資するとしたら、想定最大損失率は▲10.02%ですから、▲1,002万円まではリスク許容度の範囲内、ということになります。

 

ETFや投資信託に投資するのであれば、商品説明書などのサイトにトータルリターンの実績値や標準偏差の実績値が記載されているので、それが参考になると思います。

 

ゴローのように個別銘柄に投資していると、正直言って計算できないと思いますが、その個別銘柄の所属するセクターなど一番近いと思われるインデックスのリターンとリスクを参考に、自身のポートフォリオの想定最大損失率を計算してみるのも良いかもしれません。

 

ちなみにゴローは、(計算せずに勝手に言ってますが)資産全体で▲15%までなら大丈夫かな、と思っています。

 

Take the risk or Lose the chance.


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