こんにちは!
たばこ株に「フォーカス投資」しているゴローです。
正直、ここまで株式市場が暴落すると、償還期限まで保有していれば確実に元本部分が戻ってくる「債券」に目がいきます。
●NYダウ 1年チャート
ゴローはもともと、ハイイールド狙いであり、その複利効果によって資産を最大化するという戦略をとっています。
その投資スタイルと、ウォーレン・バフェットの投資スタイルである、安全域をもつ割安株に「フォーカス投資」するスタイルとが相性が良いと考えていました。
割安株は当然、マーケットから過小評価されているため、配当利回りも高くなるためです。
安全域も大きいはずですから、株価下落もさほど心配しなくてよいでしょう。
しかし、今回のタバコ株式暴落によって、見事にそのロジックが打ち砕かれた感があります。
正直、ゴローは今のマーケットに負けました。
認めます。
負けたのです。
数値で表現すると、ゴローの保有株式は▲20%であり、市場平均であるMSCIコクサイインデックスは▲9.1%ですから、2倍以上負けていることになります。
(配当や売却益による収益は含んでいません)
もし、配当や株式売却による収益を含んで良いのであれば、ゴローの今年のトータルリターンは▲12.8%になりますから、トータルリターンで見たとき、ずいぶんとマイナス幅が減少していることがわかります。
「配当のチカラ」がどれだけすごいのか、理解できると思います。
キャピタルロス(株式の評価損)を、受け取る配当によって相殺できるという、ハイイールド投資の良いところです。
なおかつ、得た配当で、株数も増え、配当も株数分だけ増加します。
もしゴローが、アマゾンやグーグル、フェイスブックなどの無配当の企業に投資していたら、現在のマーケットの状況でホールドすることなんてとてもできなかったと思います。
いわゆる暴落局面で「投げ売り」し、早く損失を確定したい一心で、どんな価格であれマーケットから逃げ出すことを最優先したと思います。
今年前半~中ごろまでのマーケットのように、「ゴルディロックス相場」と言われ、極めてボラティリティが低く、為替も株価もさほど動かないマーケットに慣れていたので、ゴロー自身、「買い」に対する安心感があったことは事実です。
思い返せば、「投資タイミング」を集中させてしまったことが負けの原因です。
マーケットにおいて、楽観論が支配的だということは、景気もよく、将来見通しも良い、ということを意味していますから、株式投資する時期としてはあまりよくなかったことも影響しているでしょう。
株式投資は、リーマンショック後のように、相場が暴落し、「もはやマーケットは復活しない」と誰もが思っているときに始めることが、もっとも勝率を高める方法だろうと思います。
幸い、先週の暴落も、1週間で1600ドル暴落という、リーマンショックに次ぐ規模の暴落が発生しました。
市場に参加していない方や、キャッシュポジションを増やしていた方は攻撃的になっても良いタイミングかもしれません。
マーケットは今、9年続いた強気相場から転換し、弱気相場へと舵を切っているように見えます。
景気は循環しますから、2019年の中ごろ~後半にかけて、実際、少しずつ景況感が悪化している統計データが出てくるでしょう。
勝手なゴローの予測です。
そのあと、弱気相場が何年続くかわかりませんが、現在のようにBBB格付けの社債が大量に発行され、クレジットが拡大しているときは良いのですが、景気が悪くなるとそのカネ回りが逆回転し、貸しはがしや借入の期限延長(借り換え)ができなくなってくるような「信用収縮」が起こった時に、連鎖的にデフォルトが増え、したがって企業倒産も増え、失業者も増え、さらに景気が悪化していくはずです。
そうなってくると、優良株式でさえ連れ安し、暴落します。
そうなってから買っても良いのかな、と思います。
米国株式に偏っているゴローのポートフォリオも、債券やREITなどを組み入れて、ボラティリティを下げないと、精神衛生上よくない、ということに(当たり前のことなのですが、)気づきました。
これまで暴落らしい暴落に遭遇してなかったので、より一層そう思います。
「リーマンショックに巻き込まれた人はこういう気持ちだったんだな」
と思います。
リーマンショックを横から見ていましたが、「暴落」は経験しなければ、本当の意味で「理解した」ことにはなっていなかった、と思います。
身に沁みます。
ゴローはもともと、複利効果で資産を最大化しようとしているわけですから、元本保証された債券を買う方が、ゴローの投資スタイルには合っているのかもしれません。
もしくは、もっと公益株(電力や水道)をポートフォリオに入れておくべきだったとも思います。
公益株はほとんど下落していませんし、利回りも5%を超えていますから。
次に買うのはSO:サザンがいいかな、と思っています。
景気後退期に強い石油株も良いかもしれません。
今、WTI原油価格も暴落しています。
ピンチはチャンスです。
生活必需品セクターの中でも、ボラティリティが激しい銘柄と、そうでない銘柄があることにも気づきました。
コカ・コーラやキンバリークラーク、プロクター&ギャンブルといった銘柄はほとんど下落していません。
それとは対照的に、クラフト・ハインツ、ゼネラルミルズ、(ちょっと毛色が違いますが)タバコ銘柄は暴落しています。
「ディフェンシブ銘柄」と言われる生活必需品セクターにも、真の意味でディフェンシブな銘柄と、そうでない銘柄があることに気づきました。
高配当株式の投資は、長期で見て、複利効果によって資産を最大化するものです。
特に、富裕層はその考え方で投資しているようで、彼らにとってはキャピタルロスが発生してもインカムゲインが十分にあるので、さほど気にしていないというか、回転売買のようなことはしていないようですね。
それから分散投資。
時間と銘柄を分散し、できればベータが異なり、値動きもことなる銘柄に投資すべきです。
できれば高配当、割安株です。
最近読んだ本では、著者が15年の投資歴のなかで決定した方針に基づき、インカムゲインの重要性を丁寧に説明してくれている「海外ETFとREITで始めるインカムゲイン投資の教科書」という本が個人的には、参考になりました。
●海外ETFとREITで始めるインカムゲイン投資の教科書
ゴローはまだ、タバコ株を「投げ売り」していません。
もともと売るつもりもないのですが、買値から20%上昇したらその時は売るつもりです。
ゴローの保有しているタバコ株式の平均配当利回りは、5.26%で、個人的には十分だと思っていましたが、現在の株価暴落で利回りが6%はありますね。
ブリティッシュアメリカンタバコなんて8%あります。
異常です。
ゴローは不動産投資について、アクションを起こそうかと考えたこともありましたが、結局は証券投資にすることにしたのも、「複利で増えていく」という点が魅力的だったからです。
今後も配当再投資を行い、複利効果で資産を最大化していく戦略をとっていきます。
Take the risk or Lose the chance.