あけましておめでとうございます!
たばこ株に「フォーカス投資」しているゴローです。
2019年もよろしくお願いします!
さて、新年最初の記事は、クラフトハインツです。
ウォーレン・バフェットの保有銘柄であるKHC:クラフトハインツですが、2018年は暴落の年となりました。
ちなみに、バフェットはクラフトハインツ株式を325,634,818株保有しています。
平均取得コストは68.23ドルで、評価損は▲8,030,154,611.88ドル(8833億円)。
評価損もケタ違いですね。
クラフトハインツ 1年チャート
チャートを見てみると、1月から右肩下がりでずっと下がり続けています。
2018年の高値80.67ドルから、2018年終値43.57ドルと、▲54%の暴落です。
なぜ、ウォーレン・バフェットの保有銘柄がこれほどまでに下げるのでしょうか。
理由の1つは、11月に発表した7-9月期の企業業績が芳しくなかったことが挙げられるでしょう。
7-9月期の業績は、売上高が63億7000万ドルで、前年同期は62億8000万ドルで、売上増加は達成できたものの、利益率が減少しました。
7-9月期の純利益は、6億3000万ドルで、前年同期は9億4400万ドルだったため、減益となりました。
消費者の健康志向により、クラフトハインツの商品が時代のニーズに追い付いていないことが影響していること、我々のように若い世代、特にミレニアル世代と呼ばれる世代が自宅で料理をしないことから、クラフトハインツのビジネスに対して逆風が吹いているということです。
キャンベルスープの海外事業の買収
一度は「買収しない」と発言していたクラフトハインツですが、とうとうここにきてキャンベルスープの海外事業を買収するために動いていることを発表しましたね。
クラフトハインツとモンデリーズインターナショナルは、キャンベルスープの海外事業を買収するべく、入札に取り組むことを発表しました。
キャンベルスープの海外事業売却は2019年の第1四半期に行われると予想されており、その買収予想プライスは30億ドル(約3300億円)です。
クラフトハインツと、モンデリーズインターナショナルは、それぞれの事業の海外展開を強化するため、キャンベルスープの海外事業を買収したいとのことです。
ただし、他にもベイン・キャピタルやKKR、フィントレック・キャピタルが買収に名乗りを上げており、どうやら一筋縄ではいかない模様。
クラフトハインツは最終入札者リストにも残っているようですが、クラフトハインツの0.2%の株式を保有しているクルパ・グローバル・インベストメンツは、キャンベルスープのオークション参加について、「債務が増加してしまい、株主価値が毀損されてしまう」ことから、反対票を投じる構えを見せています。
どうやらここでも問題が発生しているようです。
キャンベルスープは業績が低迷しており、事業再編の最中にあります。
その中での海外事業の売却を決めた、ということです。
クラフトハインツは、事業買収により成長を遂げてきました。
大株主の3Gキャピタルのコストカットの能力と、そこから生み出される資金を使い、次の一手を事業買収による成長に充ててきたのです。
今回もその方向で話が進みそうですが、3Gキャピタルとウォーレン・バフェットの持ち分だけで十分な賛成票が取れそうですから、クルパの反対票はさしたる問題では無さそうですね。
アナリストのクラフトハインツに対する見方と為替相場
ウォールストリートのアナリスト23人のうち、14人が「BUY」を推奨しており、5人が「SELL」、4人が「HOLD」を推奨しています。
アナリストたちのターゲットプライスのコンセンサスは59.82ドルで、現在の43.57ドルから37%高いプライスとなっています。
「暗黒のクリスマス」でもさらに暴落したクラフトハインツですが、41ドルをつけたあと、反発していますので、下値がそろそろ固まってきているのかもしれません。
そろそろ買いの準備をしても良いかもしれませんが、現時点で為替も110円を割り込み109円台となっています。
為替が円高に振れるということは、リスクオフの流れと見るべきです。
2019年はリスクオフ、円高・株安の年になるかもしれません。
キャッシュポジションを円で保有しておき、円高水準と言える105円より円高になったらドル資産の購入に充てるのも良いかもしれません。
110円から105円になったら、それだけでドルから見たら5%価値が下落します。
(円から見たら5%上昇)
こういう時こそ、投資するばかりではなく、様子見を決め込むことも必要です。
既に保有している株式から配当が自動的に振り込まれるわけですから、それを受け取りつつ、しばらく様子を見ることも必要だと思います。
忘れてはならないのは、バフェットが今の地位に上り詰めたのは、不景気な時に優良企業の株式を大量に買い付けたためです。
バフェットの保有する株式を、バフェットが保有する平均取得コストよりもはるかに安く仕入れることができたら、それは十分「勝ち目のある戦い」なのではないでしょうか。
Take the risk or Lose the chance.
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