こんにちは!
たばこ株に「フォーカス投資」しているゴローです。
今日は、中国株式市場が暴落している最中、同時株安に見舞われているBABA:アリババ・グループ・ホールディングを見ていきましょう。
企業概要
アリババ・グループ・ホールディングは中国の電子商取引・ITサービスの持株会社です。
子会社を通じて、主に「Alibaba.com」で企業間電子商取引事業を展開しています。
オンラインショッピングサイト「Taobao Marketplace(淘宝網)タオパオ」、小売業者向けプラットフォーム「天猫(Tmall)Tモール」、共同購入サイト「Juhuasuan(聚劃算)ジュファサン」を運営しています。
アマゾンと同じく、クラウド事業も展開しており、ヨーロッパではアマゾンと激しい戦いを繰り広げています。
本社所在地は中国の杭州市です。
アリババ・グループ・ホールディング 5年チャート
2015年~2016年になったあたりが底でしたね。
今は当時と比べて2倍の株価になっています。
211.70ドルをつけていた時もありました。現在は相場全体の下げ基調もあり、株価は暴落しています。
高値(211.70ドル)から現在の137.70ドルまで、▲35.2%の暴落です。
グロース株は弱気相場になると、下げがキツイですね。
といっても、クラフトハインツやブリティッシュアメリカンタバコよりは暴落率が低いです。
2016年にアリババに「フォーカス投資」してもよかったと後悔しています。
70ドル台で100万円分持っていたこともあるんですが・・・
利がのったのですぐに売却してしまいました。
今思えば、残念な取引となってしまった・・・
アリババ・グループ・ホールディングの売上総利益
アリババの売上総利益は49.2%と、十分に高い収益率を誇っています。
ただし、現在は企業としても成長段階なので、投資キャッシュフローが多すぎて純利益が伸びてきていない状態です。
そこをどう見るか、というところですね。
ゴローは比較的楽観的に見ていて、アマゾンくらいの売上高くらいにはすぐに到達すると思っています。
今のアリババとアマゾンの売上高については、5.8倍くらいの差があります。
アリババはあと5.8倍は成長できるということです。
アリババ・グループ・ホールディングの売上高・純利益の推移
過去5年間、アリババは年率50%を超える売上高の成長を遂げてきました。
凄まじい成長ぶりです。
今後もあと5年程度は年率20%を超える成長率を見込める、とゴローは考えており、株価が下がれば下がるほど、投資対象として魅力的に見えてきます。
将来的にドル箱事業となるクラウド事業も順調に伸びているので、業績についてはあまり心配していません。
アリババ・グループ・ホールディングの発行済み株式数と1株利益
企業のステージとして、まだまだ成長段階であるため、EPSは安定していません。
投資を増やしているので、正しい利益率が計りきれないところがあります。
成長ステージが終わって、安定期に入れば、コストカット効果が出てきて安定的にEPSが推移することになると思います。
アリババ・グループ・ホールディングのキャッシュフローの推移
毎年、営業キャッシュフローが激増していっています。
2018年度は2014年度の4倍に相当する営業キャッシュフローを稼ぎ出しました。
稼ぐことは素晴らしいことです。
しかし、新規事業や設備投資に多額の資金をつぎ込んでいるため、フリーキャッシュフローはあまり多くありません。(というかマイナスの年もあるくらいですね)
各種指標
PER=38.70倍
PBR=5.87倍
PSR=7.63倍
PCFR=18.30倍
配当利回り=0%
指標を見る限り、PERでは高いですが、それ以外の指標ではさほど割高感は感じられません。
PERが高いのは、現在のアリババの成長ステージでは多額の投資やマーケティング・コストがかかっているので、売上の成長に見合う利益が出ていないことが原因です。
これは、シェアを取ればあとはコストカットしていくだけのものですから、利益率はすぐに改善し
PERも低くなるものと考えます。
ヨーロッパでのアマゾンとアリババの戦いについて
アリババ・グループ・ホールディングは米国のアマゾンと、ヨーロッパで激しい戦いを繰り広げています。
中核事業であるネットショッピングだけでなく、クラウド事業でもしのぎを削っています。
クラウド世界最大手のアマゾンとアリババの競争は、ヨーロッパが米中のハイテク企業の主戦場と化していることを象徴しているのかもしれません。
しかし、アマゾンの世界におけるクラウド事業のシェア51.8%に比べると、アリババのシェアはたった4.6%しかなく、まったく相手になっていません。
他にも、マイクロソフトやグーグルもクラウド事業に進出しており、ドル箱のクラウド事業は強力な企業同士の戦いが激しさを増しているようです。
アリババは、アマゾンの牙城を崩すため、値引き販売を行っており、これはクラウド事業の収益性の低下懸念となり、シェアを奪うことには成功するかもしれませんが、利益率は下がるという、複雑な心境になります。
また、カナダでのHUAWEI(ファーウェイ)CFOの拘束事件が記憶に新しいですが、米国がファーウェイの製品をボイコットする姿勢を見せ、日本政府もそれに追随する形をとったことから、重要な情報(データ)を、わざわざ中国企業の手に預けるようなことはしない、とも考えられます。
将来性だけを見れば、明らかに「買い」なのですが、現在の政治状況を考えると、なかなか手が出せないのが現実です。
売上高の成長率は他の企業の追随を許さないレベルにありますので、アリババがどこまで売上と利益を伸ばすことができるか、にかかっているとも言えます。
ゴローは、アリババについては投資候補としますが、まだ状況を静観するつもりです。
Take the risk or Lose the chance.
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