こんにちは!
バフェット流「フォーカス投資」を実践しているゴローです。
タバコ株を買うなら確実に「今」なのですが、2018年の8月頃は株価が下がる気配もなかったので買ってしまい、今に至ります。
大きな含み損を抱えていますが、売るつもりは(今のところ)ありません。
一時20%超の評価損を計上していたのが、この数日の上げ相場で▲18%くらいまで回復しましたから。
未来のことはわからないので、「割安だ」と自分が思う時に投資するほかないような気がしています。
さて、今日はマクロ経済について、現在のように各国の中央銀行がお金をジャブジャブにばらまいて、低金利で貸し付けを可能としてきた「代償」について、書きたいと思います。
信用リスクとマクロ経済
一般的に、経済の好況期には株価も上昇し、「こんな好景気がいつまでも続き、終わるはずがない」と多くの人は考えてしまいます。
同時に、経済の好況期には、基本的にはカネ回りが良いので、どんな企業も利益を出しやすく、したがって業績も良くなる傾向があります。
「いつまでも好景気が続く」などということは、景気循環の流れからいくとありえないのですが、リーマンショックから現在に至るまでのように、ずっと右肩上がりで景気拡大を続けてくれば、そんな気分になってしまっても仕方ないのかもしれません。
そんな時発生するのは、合理的な水準では到底考えられないような企業への投資です。
現在のような低金利の状況では、銀行は儲からないので、高金利で貸し出せる先を探そうとしてしまうのです。
格付けの高い企業への貸し付けでは金利も低く、儲からないので、信用格付けが低く、デフォルトリスクの高い、高金利で貸し出せる先への貸し出しをしようとしてしまうのです。
つまり、「ハイリスクだけれども、利回りは良いジャンク債」への投資、ということになります。
これらハイイールド債(信用格付けは低いけれども高金利を謳う債券)が増加しすぎると、当然ですが金融システムにとってはデフォルトリスクが増加することになり、安定度を下げることになります。
IMFの発表によると、ジャンク債ブームが到来した年の後3~4年のあいだに、これらのジャンク債が焦げ付くリスクが高まり、経済成長が鈍化することが報告されています。
具体的には、ハイイールド債のリスクが1ポイント増加すると、経済成長率を2%押し下げる効果があった、ということです。
このような事態を避けるためには、
「好景気だからといって、現状の企業業績が続くと思うのではなく、信用リスクの高い先には貸し出し過ぎないようにすること」
が求められます。
より高い自己資本比率や、厳格な貸し出し基準を設ける、などといったことが挙げられます。
信用リスクが増大すると、最終的には貸し付け者である銀行の破綻が発生することとなり、それが連鎖するとリーマンショックのような事態が訪れてしまうのです。
デフォルトリスクと株式投資
そうであるならば、やはり株式投資先としては、
「不景気で株価が全体的に下がっている時に、信用格付けの高いジョンソン&ジョンソンやマイクロソフトを買っておく」
ことで投資資金が紙くずになってしまうリスクを下げることができると思います。
実は、S&Pやムーディーズの格付けも、株式投資に関して言ってみても重要な要素であると、ゴローは考えています。
Take the risk or Lose the chance.