Take The Risk or Lose The Chance ゴローのバフェット流米国株式投資術

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【経済分析】シラーPER(CAPEレシオ)は株価の割安・割高の目安に使えるのか?

こんにちは!

バフェット流「フォーカス投資」を実践しているゴローです。

 

この3連休で風邪をひいてしまい、ノックダウン気味です。。。

体調管理は必須ですね、マスクしてなかったのがいけなかったかな。

 

さて、今日は株価の割安・割高の判断指標として知られる「シラーPER」についてです。

 

シラーPERとは

もともとPERとは、Price Earnings Ratio の略で、「株価利益倍率」という日本語訳が本来は正しいものと思いますが、日本では「株価収益率」という単語で翻訳され、それが広まってしまいました。

「1株利益の何倍で株価が売買されているのか」を示しているPERですから、その数値が大きければ大きいほど、その企業の株式は割高であり、逆に数値が小さければ、割安であるということを意味しています。

仮にPERが100倍であれば、100年分の利益を見込んでその企業の株式を購入していることになります。

 

それでは、何と比較して「割高」なのか「割安」なのか、ということになると思います。

それはその企業が属するセクター平均PERでも良いですし、歴史的なヒストリカルPERでも良いと思います。

 

一般的に、米国株式S&P500の過去の平均PERは16倍と言われています。

S&P500の平均PERが16倍を超えていたら、買うのを控える、下回っていたら買っても良い、と言えると思います。

 

 

 

 

 

それでは、本題のシラーPERについてはどうでしょうか。

  

シラーPERは、マーケットプライスの価格が割安か割高かを「超長期」で判断する目安で、単年度の1株利益ではなく、インフレ調整後の10年間の移動平均1株利益を根拠にPERを算出しています。

このため、単年度の特殊要因・たとえば事業売却による特別利益の計上や、固定資産の減損損失による利益の減少など、単年度の影響を除外してPERを計算できることから、そのマーケットの真の姿を明らかにできるもの、とゴローは考えています。

ただし、過去10年平均ですから、利益成長に勢いのあったリーマンショック後の過去10年間であれば、直近3年間くらいでPERを計算するのが良いのかな、とも思います。

 

シラーPER 超長期チャート

 

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シラーPER 最長チャート

シラーPERの過去の平均値は16.60倍、現在のマーケットの株価は28.53倍と、極めて高い水準にあることが理解できます。

これでは、現在の株価では、とても株式投資ができないことになってしまいます。

 

 確かに、過去10年間、株式市場は上昇し続けてきました。

「そろそろピークアウトしてもおかしくない」状態であることは間違いないと思います。

 実際、2018年10月から2018年12月末にかけての暴落ぶりはVTIで▲18%と、マーケットはかなりの下げを見せました。

 

セクター平均PERと株価水準について

 シラーPERがマーケットの割安・割高を超長期で判断する目安になる、という指標であるならば、現在の株価水準では手を出さない方が有益かもしれません。

景気後退・悪化局面が顕在化したとき、それまで持っていたキャッシュで投資することで、弱気相場のマーケットで割安な優良企業の株式を購入することができます。

 

また、セクター別のPERを見て、過去実績から見て割安か、割高かを判断しても良いと思います。

 

米国株式 セクター別PER 一覧

 

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米国株式 セクター別PER 一覧

これを見ると、エネルギーセクターが割安なのが判断できます。

PERが14倍しかありません。

これは、WTI原油価格が下落していることと、エネルギー株の将来性に不安があることの現れだと考えられます。

 

ゴローとしては、過去3年間の企業利益の増益率がインフレ率をはるかに上回っていたため(たとえば2017年は+10.1%)、シラーPERは過去10年間を参照することから、参考程度にとどめておき、より参考にするのはセクター別PERで見て、過去の実績と比べて割安か、割高かを判断するのが良い、と考えています。

 

Take the risk or Lose the chance.

 

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