こんにちは!
バフェット流「米国株式へのフォーカス投資」を実践するゴローです。
今日は、2019年のドル円相場について見ていきたいと思います。
2018年は、上下10円程度の小幅な値動きにとどまった
2018年は、FRBによる政策金利の引き上げが行われたため、日米の長期金利差が拡大しました。
しかし、ドル円相場は1年ベースで見た場合は、2018年始より年末の方が円高が進行し、年始の112.75円から2018年末の110.91円まで円高になりました。
背景には、トランプ政権によるドル高牽制がなされていたためで、トランプ大統領はツイッターで公然と「FRBの金利引き上げ」に反対していたことは記憶に新しいです。
2018年のドル円相場 1年チャート
その後、米国の長期金利が急上昇したこともあり、新興国から資金がどんどんと引き上げられ、新興国通貨は軒並み暴落しました。
ゴローもこのころ、インドネシア株式に投資していたため、株高と通貨安が相殺されて、あまり意味のない投資となっていました。
グローバルマーケットでは、為替がドルか円かに集中し、一時的に円買い圧力も強まりました。
一時的に、104.94円をつけたこともありましたね。
その後、グローバルマーケットが冷静さを取り戻し、再び日米金利差に目を向けたとき、為替は円安方向に向かっていきました。
2019年は円安が継続する見込みか?
2018年末の株式や格付けの低い債券の価格が暴落し、為替も多少、リスク回避のために円高傾向となりました。
それまで112円~114円程度まで円安だったものが、結局年末には110.91円まで円高となりました。
2019年は2月中旬までの段階では、2018年末よりは円安傾向が進んでおり、今後もゆるやかに円安傾向が継続していくと考えられます。
米国経済は、物価の上昇率が懸念事項あるものの、個人消費や雇用環境を中心に良好や経済状況が継続することが見込まれています。
FRBも「利上げは一時的にストップ」しているため、景気拡大傾向が続き、ドル高方向に進んでいくはずです。
実は、金利差が拡大しないということになったので、円キャリートレードが活発に行われています。
円金利には2種類あります。
①居住者(日本国内の人)向けの貸付金の基準金利
②非居住者(日本国外の人)向けの貸付金の基準金利
日本国内では金利差よりも為替の損益を気にする人たちが多くを占めるので、日本人が借りる円金利(日本円TIBOR・上記の①)には表れていませんが、外国勢の円の調達意欲はすさまじく、全国銀行協会が発表する「ユーロ円TIBOR・上記の②」(銀行の提示する貸付金の基準金利)は、2018年5月から急激に上昇しています。
全国銀行協会 ユーロ円TIBOR
2018年05月時点 1か月=0.054%
2018年10月時点 1か月=0.100%
2019年02月時点 1か月=0.092%
円金利なのにも関わらず、2018年5月時点の金利と比べて今の金利は、ほぼ2倍の水準となっています。
日本国債の10年物の金利がかろうじてプラスであるという時代に、この金利はものすごく高いです。
ユーロ円TIBORは、非居住者(外国人向け)の貸し出し金利ですから、それだけ日本円の外国の人向けの1か月物の金利が需要が多いので金利が高くなっている、つまり、「円で借りてドルで運用する」という円キャリートレードを活発に行っている、というロジックになります。
ドル金利は魅力的な水準であることの証明でもあります。
外資は金利差を狙ってイールドを取りに行っている感じですね。
なお、米国の長期金利上昇を受けて、資産価格の調整や米中貿易戦争の影響により、予想以上に中国経済が減速する場合は、リスクオフとなり「円買い・ドル売り」の流れになると考えられます。
円高にせよ、円安にせよ、米国株式投資家にとっては、「円高であれば買い、円安であれば動かない」という選択もできると思います。
110円程度が、買い水準の上限といってもいいのではないでしょうか。
Take the Risk or Lose the Chance.
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