こんにちは!
バフェット流「米国株式へのフォーカス投資」を実践するゴローです。
今日は、日本初の遺伝子治療薬として承認された「コラテジェン」を開発したアンジェスについてレポートしたいと思います。
株価は前日比+150円(+20.41%)のストップ高!
アンジェスは2月21日、IRで
「国内初の遺伝子治療薬として HGF遺伝子治療薬の国内承認について」
というタイトルで、足の血管を再生する遺伝子治療薬「コラテジェン」が厚生労働省に期間限定(5年以内)で承認されたと発表しました。
日本は遺伝子治療薬分野で米国に比べて「後進国」扱いでしたが、これで少しは挽回できるかもしれません。
「コラテジェン」の承認については、今期の業績には織り込まれているため、業績予想に変更はありませんが、「国内初の遺伝子治療薬の承認」のニュースを受けて、株価はストップ高となっています。
投資家の期待の表れと言えるでしょう。
PTSではさらに株価は上昇しており、+29円の914円となっています。
アンジェスの1年チャート
ドラッグ・ラグの解消に向けて薬事承認は短縮化へ
世界的に見て、新薬の承認件数は減少傾向にあります。
対照的に、新薬の開発コストはかなり上昇しています。
つまり、投資に対するリターンという観点からは、新薬の開発は投資効率が悪化していることを示しています。
新薬の開発企業は、莫大な投資と引き換えに、実るかどうかわからない新薬開発に向けて、日々研究開発をしてくれているのです。
それは、言わずもがなですが、現在は治療できない病について、新技術によって治療することが目的となっているからです。
日本においては、以前から「ドラッグ・ラグ」と呼ばれる問題がありました。
「ドラッグ・ラグ」とは、海外では承認されている医薬品が、日本では承認に時間がかかりすぎて承認されておらず、医薬品が未承認であるために日本に住む人にはその医薬品が使用できなくなっている、という問題のことです。
これを「薬の承認格差」=「ドラッグ・ラグ」問題と言います。
日本では薬の承認スピードが遅いため、製薬企業は日本での新薬開発を断念する傾向がありました。
それが、日本でも新薬の承認が短縮化される可能性が出てきた、という報道がありました。
医薬品が日本で使われるためには、製薬企業が厚生労働省に申請し、承認を得なければなりません。
日本政府は、その承認期間の短縮化を、2014年から導入することで、日本での新薬開発を奨励してきました。
アンジェスの「コラテジェン」の限定承認も、かつての「ドラッグ・ラグ」問題のあった日本では、考えられなかった対応かもしれません。
新薬を待ち望んでいた人たちもいるわけです。
希望の光も必要です。
アンジェスの収益性について
残念ながら、しばらくのあいだ、(数年間は)過去からずっと続いている赤字体質からは脱却できないと考えます。
連結FSで2019年12月期の予想ですが、
売上高 10億円
営業利益 ▲30億円
経常利益 ▲30億円
純利益 ▲30億円
営業CF ▲29億円
投資CF 2億円
財務CF 29億円
PLはボロボロ、CF計算書を見てみると、財務CFで営業CFの資金流出を穴埋めしていることがわかります。
アンジェスは利益を出している会社ではないため、負債による資金調達(デットファイナンス)はできません。したがって、ファイナンスは新株発行による資金調達(エクイティファイナンス)に頼り切っています。
つまり、まだまだ収益性に疑義がある、若いベンチャー企業だということです。
このままいけば、財務的には新株を発行し続けないと、事業継続ができなくなってしまうため、EPS(赤字ですが)がどんどん希薄化していくことになります。
したがって、ゴローとしては(残念ながら)投資先としては選択できないことになってしまいます。
遺伝子治療に夢や希望も見えますし、アンジェスには頑張ってほしい!
しかし、虎の子を預けることはできない。ということです。
きわめて現実的な見解で申し訳ないですが、ゴローは高配当株式への投資、さらにその株式から生み出される配当を再投資することによって、資産額を最大化しようとしています。
ゴローの投資戦略は、ブレずに一貫し、続けていきたいと考えています。
でも、アンジェスさん、がんばってくださいね。
ゴローは以前、「アンジェスMG」時代に投資していたことがあったのです。
大損しましたけどネ。
懐かしい思い出です。
Take the Risk or Lose the Chance.
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