こんにちは!
バフェット流「米国株式へのフォーカス投資」を実践するゴローです。
昨日の夜は、再びゴローを悪夢が襲いました。
いつも通り、夜間の航海を続けていたところ、突如、嵐に巻き込まれてしまったのです。
「そんなバカな!」
と思いましたが、水平線を見渡してみると、海はとても穏やかで、ゴローのミリオン・ダラー号の前方にだけ、嵐が起きているようでした。
KHC:クラフトハインツ 再び暴落!!
暴落も暴落、前日比▲13.23(▲27.45%)の34.95ドルと、過去最低水準の株価になってしまいました。
過去2年間の株価で見てみると、91ドルを超えていたこともあったのに、現在の株価は34.95ドル・・・
▲62%の大暴落です。
昨日の夜は、凄まじい出来高であり、平均出来高である6,659,386株の20倍の135,204,821と、意味のわからない出来高が発生していました。
もはや読みづらいです。
1日平均、665万株の出来高しかなかったのに、急に、1億3500万株もの出来高となったら、その騰落率はこうなるな、という水準です。
ゴローの目の前だけに起きていた嵐は、クラフトハインツの大暴落だったのです!
クラフトハインツ 大暴落の原因
クラフトハインツの大暴落の原因は、経営戦略上の問題とも言えます。
クラフトハインツの一部のブランドについて、150億ドルの減損損失を計上したのです。
これは、クラフトハインツの過去から続く長年のコストカットの影響で、(おそらくは広告費を削ったことだと思われますが)、クラフトハインツの他の主力商品のブランド価値も損なっているのではないかという懸念がマーケットに認識されたためです。
古き良き商品を販売し続ける一方、ミレニアル世代の消費志向である「健康志向」に沿った商品開発に出遅れており、クラフトハインツの収益率は年々悪化していっています。
結局のところ、短期的には、無理なコストダウンで収益性を上げたように見せかけることはできても、ブランドの長期的な育成に成功していないとなると、消費者にそっぽを向かれることになります。
そうなると、
「将来にわたって利益を上げ続け、その利益で投資家に配当を支払う」
という企業活動が維持できなくなります。
クラフトハインツ 2.50ドルから1.60ドルへ減配を発表
クラフトハインツの大暴落の原因をリサーチをしていくにつれ、この企業の株式を保有していることについて、恐怖を感じるようになってきました。
クラフトハインツは配当を年間2.50ドル⇒1.60ドルへ減配すると発表しました。
米国企業が「減配を発表する」ということは「異例中の異例」だとゴローは認識しており、これは、米国においては「経営者失格」の烙印を押されることと同義です。
調整後EPSは 0.84ドルでプラスでしたが、2017年度と比較すると、▲6.7%の利益減少です。
また、クラフトハインツは、会計処理の問題についてもSECから召喚状を受け取っています。
不正会計疑惑まであるわけです。
これは、財務・会計職として勤務してきたゴローとしては、許すことのできない怒りを感じます。
財務諸表を分析して投資判断を行う者としては、粉飾会計を許すわけにはいきません。
監査法人はプライスウォーターハウス・クーパース。
クラフトハインツのCFOはまだ30歳のデービッド・クノッフ氏です。
デービッド氏は、ゴールドマン・サックス出身で、大株主である3Gキャピタルの役員です。
3Gキャピタルの後押しを受けて、その若さでCFOにまで上りつめたわけですから、「あとは推して知るべし。」といったところでしょうか。
35ドルという安値水準。クラフトハインツに投資すべきか
ゴローとしては、オススメできません。
クラフトハインツのリサーチを開始するまでは、「長期保有だから」と、のんきに構えていましたが、こういう状態であるということが分かった以上、損切り覚悟で売却もアリだと考えています。
ウォーレン・バフェット氏に憧れを抱いて、米国株投資を始めて4年が過ぎようとしています。
少し、ゴローは考え方を改める必要があるかもしれません。
Take the Risk or Lose the Chance.
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