こんにちは!
バフェット流「米国株式へのフォーカス投資」を実践しているゴローです。
このブログを書いている日は、ゴローにとっても忘れ難い日です。
さて、今日は米国債(2年物と10年物)の金利のフラット化について、取り上げたいと思います。
米国債の利回り曲線の逆転とは
米国の利回り曲線は、2018年の間に大幅にフラット化しました。
短期金利が長期金利の利回りよりも上昇したのです。
過去には、平坦、または逆利回り(逆イールド)となった後には、「景気後退期」と重なっており、このことから、米国の経済成長に関しては慎重になった方がよい、ということを示唆しています。
米国債 2年債の5年チャート
米国債の2年債は、2019年3月11時点で 2.47% の利回りがあります。
かなり高利回りで、元本が保証されていますから、比較的低いリターンでも満足できるという方は、米国債の2年債を購入してみるのもいいかもしれません。
米国債 10年債の5年チャート
米国債の10年債は、2019年3月11日時点で 2.64% の利回りがあります。
2年債と比べると、確かに金利は高いですが、+8年ものあいだ、資金が固定されることを考えると、2年債に投資した方がよいかもしれません。
米国景気は減速するのか?
景気の減速に先駆けて、利回り曲線がフラット化する傾向があるのは、力強い景気拡大期のインフレ圧力を軽減するために、中央銀行(FRB)が短期金利を引き上げることが一般的だからです。
すると、債券利回りのインフレ期待の部分が抑えられます。
しかし、中央銀行の動きによって、(短期金利が引き上げられるため)実質的に利回りも上昇します。
すると、企業は借り入れコストの上昇により、経済成長は減速します。
実際に、米国では金融緩和を利上げによって金融引き締め方向に向かっています。
つまり、金融引き締めに向かうということは、金利が上がり、企業の借り入れコストが上がり、経済成長が鈍化するため、景気後退が始まる可能性が高いことを意味します。
「今回だけは違う」のか?
過去と比べて、利回り曲線がフラット化したのは構造的な理由によるものだと主張する人がいます。
例えば、中央銀行がインフレ抑制に成功し、インフレ期待が恒久的に低下すると、インフレ・リスクが根本的に低くなったと言い始める人がいるのです。
しかし、
今回の金利上昇のスピードが過去と同様に急激なものであり、米国のインフレ期待が過去と同じ平均的な水準に戻っていることから、この主張には疑問符がつくと思います。
つまり、インフレリスクが高くなると、中央銀行は利上げによりインフレを抑えようとします。
インフレを抑えるために金利を上げると、繰り返しになりますが、企業の借り入れコストが増加し、景気後退期が始まるのです。
実際には、米国の双子の赤字のことを考慮し、さらに、米国債務が増加し続けていることを考えると、米国債の長期債(10年債~30年債)については、もっと金利が高くても良いとゴローは考えています。
ただし、実際に景気後退局面が訪れるかどうか、については、今はまだ正確なことはわかりません。
「そろそろ景気後退期が訪れそうだ」
ということがわかるだけです。
とはいえ、FRBが利回り曲線のフラット化を注意信号とみなす可能性は高いと思います。
現時点では、まだ2年債の利回りの方が10年債の利回りよりも低いので、逆転現象は起きていません。
2018年末の株式市場の暴落で、FRBは利上げをストップしましたが、これは英断だったと思います。
株式市場も救われました。
さまざまなレポートで、
「景気後退期が2020年から2021年には訪れるだろう」
ということが記載されています。
米国株のみならず、株式投資家は、世界のリセッションに対して、耐えうるだけのポートフォリオを作り上げておかなければなりません。
それは、グロース株への投資というよりは、バリュー株への投資、なかでも高配当株式への投資ということになると思います。
株式市場の荒波に負けないよう、航海していきましょう。
不景気になると、マーケットは荒れるぞ!
Take the Risk or Lose the Chance.
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