こんにちは!
バフェット流「米国株式へのフォーカス投資」を実践しているゴローです。
日経平均は2018年末の暴落からの戻りが遅れていますが、米国株式は株価を回復し、そして高値を追い続けています。
「そろそろ利益確定してもよいのでは」
とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
さて、今日は「投資の考え方」についてです。
先行きの企業業績悪化懸念は「織り込み済み」
2018年末の暴落について
2018年10月から12月にかけて、グローバル株式市場は大きく調整しました。
同期間でNYダウは3130ドル下落(▲12%)し、日経平均株価は4015円もの下落(▲17%)を記録しました。
米中貿易摩擦懸念が影響したことと、
良好だと思われていた企業業績が悪化するのではないかとの懸念が原因でした。
また、利上げを継続し続けていたFRBに注意が注がれており、米国の金融政策も大きな要因として挙げることができます。
経済の先行きに不安を感じた投資家が株式を売却し、その結果、株価が暴落したと考えています。
しかし、2019年を迎えてからは、FRBの利上げ姿勢の軟化などが影響し、堅調に株価を回復してきました。
現時点では、米国株式市場においては昨年8~9月の高値に並ぶ勢いです。
つまり、米国株式については、下落した分は取り戻したということが言えます。
日本株式については、相変わらず低迷を続けており、まだまだ回復したとは言えない状況が続いています。
NYダウ 1年チャート
日経平均株価指数 1年チャート
株式市場が落ち着きを取り戻した理由
株式市場が落ち着きを取り戻した理由として、
- 米中貿易戦争について楽観的な見方が支配的となっていることや
- FRBが金融政策を軟化させたこと
が影響していると考えられます。
特に、FRBは
経済や金融市場の動向次第で金融政策を修正する用意がある
と柔軟な姿勢を見せています。
米国の金融政策に対し、安心感が広がったことで株価が上昇基調を取り戻しています。
しかし、投資家が気にしていた企業業績の先行き懸念については、解消されたわけではありません。
RI(リビジョン・インデックス)によると、上方修正をする企業よりも、下方修正をする企業の方が多く、ゼロを大幅に下回っています。
●リビジョン・インデックス(RI)
(経常利益予想の上方修正銘柄数ー下方修正銘柄)÷全銘柄数
この数値が大きいほうが、上方修正を行う企業が多く、「企業業績が強い」と言えます。
逆に、この数値が小さいと、下方修正を行う企業が多く、「企業業績が弱い」と言えます。
株式市場に「織り込み済み」かどうかは何でわかる?
新聞や報道などでもよく見かける「織り込み済み」という言葉ですが、「織り込み済み」かどうかはどこでわかるのでしょうか。
それが、さきほど見た「リビジョン・インデックス」です。
上方修正=ポジティブ・サプライズ
下方修正=ネガティブ・サプライズ
ということですから、アナリスト予想のリビジョン・インデックスが高い数値であり、株価も高値を追うようであれば、株式市場は企業業績の強さを「織り込んでいる」と言えそうです。
リビジョン・インデックスは、基本的には市場予想を行うアナリスト達の意見の集合ですから、この数値が切り下がっていれば、未来に対して弱気だということが言えます。
実際、2018年10月以降1月にかけてのリビジョン・インデックスは、企業の下方修正の多さから下方に切り下げていっています。
多くの投資家が、企業業績の先行きに対して警戒を強めたと想像できます。
つまり、株式市場で「織り込み済み」という状態になっていったわけです。
「織り込み済み」を逆手にとり、投資のチャンスと捉える
株式市場で投資リターンの果実を受け取るためには、まだコンセンサスが得られていない段階で株式を買い(または売り)、コンセンサスが形成されたときに売る(買う)という方法があります。
株式市場はちょっとした悪材料でも、予想以上に大幅に株価が暴落することがあります。
市場が悪材料を織り込んだタイミングで投資すれば、誰もが弱気になっているときに株式を買うことになり、安全域の広い投資を行うチャンスだとも言えます。
人間の感情として、悪材料が出たときに買うのは勇気が必要です。
しかし、投資でリターンを得ようと思ったら、リスクをある程度はとる必要があります。
取れるリスクは取り、取ってはいけないリスクは取らなければ良いということです。
基本的には、その企業には悪材料は出ていないけれど、他の同業社が不祥事を起こして業界全体が売りに出ているときなどは、何の影響もないその企業の株式を買う、というアクションはゴローとしては有りだと考えています。
株価が高値を追うときは注意が必要だぞ!
Take the Risk or Lose the Chance.
Enjoy Life, Freedom.
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