Take The Risk or Lose The Chance ゴローのバフェット流米国株式投資術

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アルトリアグループの成長戦略の難題

こんにちは!

新NISAが始まり、どんな投資先を選べばよいか、わからないなと。

とりあえず配当株を見てみますので、ご参考にどうぞ。

 

 

アルトリアグループの安定性について

Altria Group (NYSE: MO)は、投資家に9%の配当を支払うたばこ大手企業です。

この投資先が安全な選択肢であるかを考えてみましょう。

 

Altria Groupは長期間にわたり配当を支払い続けており、50年以上にわたって配当を増やしてきた「配当王」と呼ばれる配当株のエリートクラブに属しています。

しかし、健康上の理由から、消費者がたばこ製品から離れているため、同社の将来の成長と配当の継続性は疑問視されています。

 

一方で、Altriaは無煙製品も提供しており、その中でも口腔たばこセグメントは2023年に27億ドルの収益を上げ、Altriaの売上の約11%を占めています。

たばこ製品の需要は比較的強固であり、昨年の喫煙可能な製品の収益は21.8億ドルで、消費税を差し引いた純効果はわずか1.6%の減少でした。

調整後の1株当たり利益は昨年2.3%増の4.95ドルであり、株式の配当比率は84%であり、配当が持続可能であることを示しています。

 

しかし、アルトリアグループは配当投資家にとって安定した投資先だった

そのため、Altria Group (NYSE: MO)は、配当投資家にとって安定した長期投資とされてきました。

しかし、それが現在でも妥当するのでしょうか。

 

アメリカで最大のたばこ会社であり、株価はわずか9倍のPERで取引されており、9%という高い予想配当利回りを提供しています。

 

しかし、Altriaは忍耐強い投資家に対しては低いリターンをもたらしています。

 

過去5年間で株価は22%減少し、再投資された配当を含めた総収益はわずか15%です。

 

同じ期間にS&P 500は83%上昇し、総収益は99%を記録しています。

過去のパフォーマンスは将来の結果の信頼性のある指標ではありませんが、私は2つの単純な理由からAltriaの株を売却する方が賢明だと考えています。

 

主力事業は終息の兆し

Altriaは2008年に国際部門をPhilip Morris Internationalとして分離し、ほとんどの売上を米国市場から得ています。その売上の大部分は今でもMarlboroとその他のたばこブランドから得られています。しかし、米国の喫煙率は過去60年間で着実に減少しており、そのためAltriaの年間たばこ出荷量は2018年の1098億本から2023年の763億本に減少しています。

同時に、Marlboroの米国小売たばこ市場のシェアは2018年の43.1%から2023年の42.1%に減少しており、British American Tobaccoなどの競合他社が顧客基盤を侵食しています。Altriaのたばこ市場全体の小売シェアも2018年の50.1%から2023年の46.9%に減少しています。


EPSを向上させる方法が限られている

Altriaの総収入(消費税を除く)は2018年の196億ドルから2023年の205億ドルに増加しており、価格を引き上げ、コストを削減し、非主力事業を売却し、株式の約6%を自社株買い戻ししています。その結果、調整後の1株当たり利益(EPS)は2018年の3.99ドルから2023年の4.95ドルに増加しています。

しかし、多くの州が引き続きたばこ製品の消費税を引き上げています。World Population Reviewによれば、10州以上で1箱のたばこの価格は10〜12ドルになっているため、Altriaは価格を引き上げる余地がなくなっている可能性があります。これでは、値上げによる売上本数の減少を埋め合わせることは難しいかもしれません。

 

以上の理由から、アルトリアグループへの投資は以前のような「安全性」が無くなっている可能性があります。慎重に検討した方が良いでしょう。

 

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