こんにちは!
バフェット流「米国株式へのフォーカス投資」を実践するゴローです。
気が付けば、バフェット率いるバークシャー・ハサウェイのアニュアル・レポートの発表日を迎えていました。
「バフェットからの手紙」として知られる、Chairman’s Letter(*Copyright© 2019 By Warren E. Buffett All Rights Reserved)も、このアニュアル・レポートの中に書かれています。
ゴローとしても、バフェット本人の考えを知る、重要なレポートだと考えており、今はミリオン・ダラー号の船上で、バークシャー・ハサウェイのアニュアル・レポートを読んでいます。
バフェットからの手紙 投資について
クラフトハインツ以外の普通株式について、
バフェットが保有するのは、主に15の株式です。
バークシャーハサウェイのポートフォリオ | 単位: | 100万ドル | |
企業名 | 株数 | 取得原価 | 市場価格 |
アメリカンエキスプレス | 151,610,700 | 1,287 | 14,452 |
アップル | 255,300,329 | 36,044 | 40,271 |
バンクオブアメリカ | 918,919,000 | 11,650 | 22,642 |
バンクオブニューヨークメロン | 84,488,751 | 3,860 | 3,977 |
チャーターコミュニケーションズ | 6,789,054 | 1,210 | 1,935 |
コカコーラ | 400,000,000 | 1,299 | 18,940 |
デルタエアラインズ | 65,535,000 | 2,860 | 3,270 |
ゴールドマンサックス | 18,784,698 | 2,380 | 3,138 |
JPモルガンチェース | 50,661,394 | 5,605 | 4,946 |
ムーディーズ | 24,669,778 | 248 | 3,455 |
サウスウエストエアラインズ | 47,890,899 | 2,005 | 2,226 |
ユナイテッドコンチネンタルホールディングス | 21,938,642 | 1,195 | 1,837 |
USバンコープ | 146,346,999 | 5,548 | 6,688 |
USGコーポレーション | 43,387,980 | 836 | 1,851 |
ウェルズファーゴ | 449,349,102 | 10,639 | 20,706 |
その他 | - | 16,201 | 22,423 |
TOTAL | 102,867 | 172,757 |
これが、多くの人が気になっている、バフェットのポートフォリオです。
現在、暴落中のクラフトハインツは持分法適用の対象企業であるため、このリストからは除外されています。
クラフトハインツの保有株数は325,442,152であり、現在の株価34.95ドルで見たときの市場価格は113億74百万ドルです。
アニュアル・レポートによると、バフェットのクラフトハインツ株式の取得原価は98億ドルですから、まだ評価益があることになります。
クラフトハインツを除く、上記のリストトータルで見たときの取得原価と、市場価格を比べると、67.9%の含み益があることがわかります。
1028億ドルも投資しておきながら、現在の市場価格が1727億ドルという、このパフォーマンスは圧巻ですね。
ですから、バフェットとしては、クラフトハインツ以外の株式で700億ドルも勝っているわけですから、クラフトハインツが計上した約150億ドルの減損損失も、たいした金額ではない、という感覚なのでしょうか。
バークシャー・ハサウェイの2018年度の株価の騰落率は+2.8%、S&P500の騰落率は▲4.4%ですので、今年もバフェットの圧勝(指数対比で+7.2%)ということになります。
名称 | 騰落率(%) |
バークシャーハサウェイ | +2.8% |
S&P500 | ▲4.4% |
差し引き | =7.2% |
バフェットは、企業の株式を「ティッカー」の集まりだとは考えていません。
そこに敬意を表し、ゴローもリストにはティッカーを書かないでおきました。
また、アニュアル・レポートにもティッカーは書かれておらず、バフェットの企業に対する敬意が感じられます。
バフェットからの手紙を読み終えて
バフェットは、今後もアメリカにBETするつもりのようです。
魅力的な国が出てくれば、その国にも投資するでしょう。
以前からそうですが、短期的な株価の変動には無関心で、長期(77年)で見て、複利計算でいくらになるか、に関心を向けています。
それだけの期間があれば、暴落も当然、あることでしょう。
バフェットは本業の利益水準を示す「営業利益」に高い関心を寄せています。
それがあれば、他の損益は無視しているようです。
そしてまた、巨額の買収案件を模索している様子。
88歳を迎えたとはいえ、まだまだその姿勢は衰えていないようです。
本当にタフですね。
しかし、気になるのはやはり、クラフトハインツです。
バフェットはクラフトハインツの財務諸表を読んでいなかったのでしょうか。
見抜けないくらい、巧妙なやり方で粉飾されていたのだとしたら、手を組んだ相手(3Gキャピタル)の選択がうまくいかなかったという、極めて不運な出来事だとゴローは思います。
ビジネスの相手はなかなか選べません。
こと、資本政策にかかわること・・・例えば、議決権をすでに大量保有している相手がたまたま3Gキャピタルで、彼らをビジネスパートナーとして選ばざるを得なかった・・・という話ですと、難しかったのかな、と思います。
タバコ株には(投資したことはあったにせよ)現在は投資していないバフェットです。
社会悪となり得そうな企業に投資せず、驚愕のパフォーマンスを上げ続けてきました。
バフェットからの手紙を読んで、まだまだ学ぶことが多く、「もっとバフェットの考え方を知りたい」と思ったゴローでした。
ミリオン・ダラー号の船上よりウォーレン・バフェットに敬意を表して
Take the Risk or Lose the Chance.
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