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【速報】BTI ブリティッシュアメリカンタバコ 通年の業績見通しを発表 利益成長率は目標を上回る見通し

こんにちは!

ゴローです。

 

目下、暴落中のブリティッシュアメリカンタバコですが、12月12日、2018年度の業績見通しを発表しました。

ブリティッシュアメリカンタバコは、「ラッキーストライク」や「ダンヒル」、電子タバコの「glo(グロー)」を主力商品とするタバコ企業ですが、米国食品医薬品局(FDA)が発表したメンソールタバコの規制案について、マーケットの悲観的な反応を受けて、今年度の高値から約47%下落しています。

 

●ブリティッシュアメリカンタバコ 1年チャート

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ブリティッシュアメリカンタバコ 1年チャート

ご覧のとおり、チャートは右肩下がりで推移しており、底値が見えない状態です。

 

今回の決算見通し発表について、ブリティッシュアメリカンタバコは、2018年の調整後1株当たり利益成長率が目標を上回ることを計画しており、本業のビジネスは堅調であることをアピールしました。

 

紙巻きタバコ市場は、2017年度比で3.5%減少の見込みですが、ブリティッシュアメリカンタバコのマーケットシェアが0.4%増加、このうち戦略的主力ブランドの伸び率の貢献が1.8%だったこと、値上げの影響が5.5%で、年間の調整後1株利益が目標である成長率=6%付近に収まるだろう、とのことです。

 

前回の決算見通しで発表していた9億ポンドの紙巻きたばこ代替製品の売上について、目標である9億ポンドを下回るとの見方でしたが、今回は一転、Vaporの伸長や日本でもおなじみのglo(グロー)が16の国の市場で展開され、特に日本では4.6%の伸びを示していることから、電子タバコの売り上げは堅調であることをアピールしました。

ブリティッシュアメリカンタバコは、これらの紙巻きたばこの代替商品の売上が好調であることから、2018年度後半にさらに伸びを示すだろう、との見解を示しています。

 

ブリティッシュアメリカンタバコの主要なマーケットである米国については、タバコ業界全体の紙巻きたばこのボリュームは歴史的に平均4.4%ずつ減少してきており、2018年度は4.0%~4.5%減少すると見込まれています。

しかし、ブリティッシュアメリカンタバコの米国における主力商品である「キャメル」「ニューポート」がマーケットシェアを伸ばしており、今年度も0.2%シェアを伸ばす見込みです。

ブリティッシュアメリカンタバコの販売戦略は好調なようですね。

 

有利子負債については、調整後EBITDAに対して純負債(Net Debt/Adjusted EBITDA)は現在の為替レートで2018年度末に3.9倍付近となる見込みで、返済状況は良好なようです。

ブリティッシュアメリカンタバコの格付けの中期的目標は、現在のBBB+、Baa2から、BBB+、Baa1を目指すことは変更ありません。

 

懸案である米国食品医薬局(FDA)のメンソールタバコ規制案ですが、ブリティッシュアメリカンタバコは当局と「建設的に関わっている」とのことです。

 

ニカンドロ・デュランテCEOのメッセージは、

「ブリティッシュアメリカンタバコは、紙巻きたばことPRRP事業(健康に害の少ないタバコ製品事業)の両方によって、2018年度も好調な業績を維持しています。米国では、値上げと継続的なシェアの拡大により、業績は好調です。当社のデレバレッジング(負債圧縮)は軌道に乗っており、配当性向は65%を維持しています。想定される為替レートで、希薄化後の調整後EPSは目標を上回ると予測しています」

 

ひとまず、ブリティッシュアメリカンタバコのホルダーとしては安心しました。

今後も見守っていきたいと思っています。

 


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