Take The Risk or Lose The Chance ゴローのバフェット流米国株式投資術

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【メンソール・メルトダウン】BTI ブリティッシュアメリカンタバコ暴落! の最中に200万円投資!!

こんにちは!

ゴローです。

 

暴落中のブリティッシュアメリカンタバコですが、FDAのメンソールタバコの規制案について、タバコ銘柄に対する投資家たちのセンチメントが悲観論に包まれています。

 

アメリカでは、FDAのメンソール規制によるタバコ銘柄の暴落について、「The Menthol Meltdown」と呼ばれており、「絶好の買い場」論と「もう買うな」論が出ており、タバコ銘柄の将来に対する意見は二分されているようです。

 

●レーティング情報

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180日前 ターゲットプライス USD78.50

SELL ― 0 , HOLD ― 2 , BUY ― 8

 

現時点 ターゲットプライス USD66.00

SELL ― 3 , HOLD ― 3 , BUY ― 1

 

順調にターゲットプライスが下落してきており、レーティングも下がっています。

タバコ銘柄、特にブリティッシュアメリカンタバコに対し、マーケットは弱気になってきています。

 

 

ゴローの保有銘柄の中で最もダメージが大きいのが、BTI:ブリティッシュアメリカンタバコで、ドルベースで▲35%となっています。 

 

アメリカ市場で販売されているメンソールタバコの売り上げは、全タバコの売上に対して35%を占めており、現在の株価暴落が単なる狼狽売りではないことは明らかです。

たとえば、ブリティッシュアメリカンタバコは、米国におけるタバコ売上のうち、55%がメンソールタバコの売上です。

 

アルトリアグループは、米国でしか事業をしていませんから、タバコ売上全体に占めるメンソールタバコの売上高が、すべて消えてしまう可能性がある、ということでもあります。

アルトリア・グループの販売するタバコのうち、メンソールタバコの売上は21%を占めています。

 

ちなみにゴローは、アルトリアグループ株、フィリップ・モリス株にも投資しています。

 

また、FDAのみならず、カナダやEUでも同様の「メンソールタバコ規制」の動きがあるようです。

まさに、タバコ銘柄叩き、といった状況であると感じています。

 

FDA規制の本丸は、もちろん学生がリキットカートリッジタイプの電子タバコを利用し、利用者数が激増しているのでJUUL対策として掲げた「フレーバータイプの電子タバコの禁止」でしょうけれども、タバコ銘柄投資家としては肝を冷やす事態となっています。

 

 

 

 ●収益性の分析

今回は、ブリティッシュアメリカンタバコの2018年度上半期の業績を利用して、分析をしてみましょう。

(British American Tobacco HPより)

 

売上高 =11,636(百万ポンド)

営業利益=4,438(百万ポンド)

EPS=117.7ポンド

現金創出能力=3,858(百万ポンド)

 

営業キャッシュフローマージン=現金創出能力÷売上高×100(%)

33.15%

 

予想PER=2731.50÷(117.7×2)=11.60倍  

 

キャッシュフローマージン(%)は十分過ぎるほど、PER も低い状態であることがわかります。

ブリティッシュアメリカンタバコの米国における売上高に占めるメンソールタバコの割合=55%とのことですから、FDAの禁止令が実行された場合のシナリオも考えてみましょう。

 

●ブリティッシュアメリカンタバコ 上半期の売上高詳細(百万ポンド)

アメリカ合衆国 =           4,525

アジア     =           2,384

米国以外のアメリカおよび南アフリカ = 1,951

欧州および北アフリカ =        2,776

合計  =               11,636

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米国の占める割合=38.8%です。

このうち、55%がメンソールタバコの売上ですから、2,488.75(m£)の売上が消えてしまう恐れがあります。

 

営業利益ベースで見てみましょう。

 

●ブリティッシュアメリカンタバコ 上半期の営業利益詳細(百万ポンド)

アメリカ合衆国 =           1,875

アジア     =           920

米国以外のアメリカおよび南アフリカ = 796

欧州および北アフリカ =        847

合計  =               4,438

 

米国の占める割合=42.2%です。

このうち、55%がメンソールタバコの利益ですから、1,031.25(m£)の売上が消えてしまう恐れがあります。

営業利益ベースでは、メンソールタバコの利益が営業利益全体に占める割合=23.2%です。 

 

 上半期の1株当たり当期純利益(EPS)=117.7ポンドですから、この営業利益率(%)がそっくりそのままEPSに影響すると考えると、27.3ポンドの減益要因となります。

したがって、メンソールタバコの収益がゼロになると仮定したとき、ブリティッシュアメリカンタバコのEPS=90.4ポンドとなります。

このEPSは半年分ですから、単純に2倍し、1年分にすると180.8ポンド。

現在の2,731.50ポンドの株価に対する予想PER=15.10倍となります。

このPERが悲観シナリオにおけるブリティッシュアメリカンタバコの評価、ということになります。

 

したがって現在の株価は、楽観シナリオのPER=11.60倍から、悲観シナリオのPER=15.10倍の間で評価されている、ということになります。 

 

●ブリティッシュアメリカンタバコの株価推移

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BTI 1年チャート

 

株価は過去1年高値の71ドルから現在の34ドルまで、暴落しています。

 

 アナリストたちのコンセンサス、レーティング情報、とも連動しているように感じます。極めて弱気のセンチメントです。

 

 ●ブリティッシュアメリカンタバコの債券情報

ブリティッシュアメリカンタバコの格付け(長期債)は、

・Moody’s ― Baa2

・Standard & Poor's ― BBB+

で、投資適格企業であることがわかります。

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Standard & Poor'sの投資格付けは、投資適格水準であるもので次のリストのとおりです。

 

AAA ― 債務を履行する能力は極めて高い。S&Pの最上級格付け。

AA ― 債務を履行する能力は非常に高い。

A ― 債務を履行する能力は高いが、事業環境や経済状況の悪化からやや影響をうけやすい。

BBB ― 債務を履行する能力は適切であるが、経済状況の悪化によって債務履行能力が低下する可能性がより高い。

BBB- ― 市場参加者から投資適格水準の格付けのうち、最下位とみなされている。

 

ブリティッシュアメリカンタバコは、BBB+であることから、AとBBBのあいだの水準であるということがわかります。

日本がA+に格付けされていますから、日本のランクとも比較的近いと言えます。

 

 

それでは、ブリティッシュアメリカンタバコの有利子負債リストを見てみましょう。 

 ブリティッシュアメリカンタバコの有利子負債金利は、返済に困るほど高い金利なのでしょうか。

ブリティッシュアメリカンタバコのホームページに記載されている有利子負債リストは、米ドル建てだけでなく、ユーロ建て、ポンド建て、スイスフラン建ての負債もありますので、ゴローが米ドル建てに換算して計算してみました。

「Interest:支払利息」には、金利(1年)が記載されています。

このデータからゴローは、「全支払利息÷全有利子負債」の計算を行い、平均有利子負債レートを算出してみました。

 

 ブリティッシュアメリカンタバコの2018年6月末時点でのドルベースの有利子負債残高は約467億ドル、平均金利は、3.652%です。

米ドル建てであれば、さほど高い金利ではありません。

たとえば、米ドル国債(10年)は、3.054%。

30年債であれば3.31%です。

米国のS&Pの格付けは、AA+ですから、金利の差はデフォルトリスクの差と言えるでしょう。

ただ、世界的に見てBBB格付けの債券が増えてきているため、格付けの下落リスクはあると思います。 

 

ブリティッシュアメリカンタバコの配当利回りは、現在7%を超えています。

元本が満額償還される債券と株式は異なるので、約4%のリスク・プレミアムが加算されている状況です。

 果たして、そこまでのリスクがブリティッシュアメリカンタバコにあるでしょうか。

 

●過去からの推移

売上高成長率(%)

(過去3年間)=7.9%

(過去5年間)=2.3%

(過去10年間)=3.2%

 

1株利益(EPS)成長率(%)

(過去3年間)=4.8%

(過去5年間)=2.7%

(過去10年間)=5.2%

 

フリーキャッシュフロー成長率(%)

(過去3年間)=4.1%

(過去5年間)=▲0.8%

(過去10年間)=3.4%

 

 配当成長率(%)

(過去3年間)=4.3%

(過去5年間)=3.5%

(過去10年間)=6.9%

 

 この実績を見てみると、過去10年間、ブリティッシュアメリカンタバコは成長し続けてきたことがわかります。

過去10年間の平均配当利回りは4.09%です。

現在の7%超えの配当利回りは、この実績から見れば明らかに割安であることを示しています。

 

●持続可能性への評価 ダウジョーンズ・サスティナビリティ・インデックス

ダウジョーンズ・サスティナビリティ・インデックスは、企業のサスティナビリティ(持続可能性)を、「社会・経済・環境」の側面から評価し、総合的かつ先進的な取り組みを行っている企業について、長期に渡り持続的な成長が期待されるとして、毎年9月に組み入れ銘柄を選定しています。

今年は9月24日に組み入れ銘柄が発表されました。

 

ブリティッシュアメリカンタバコは、今年も「ダウ・ジョーンズ・サスティナビリティ・ワールド・インデックス」の選定銘柄として選ばれました。

(アルトリア・グループ、フィリップ・モリスは選ばれていません)

 

結局のところ、どのように分析しても、ゴローにとってブリティッシュアメリカンタバコは割安であるため、今回200万円の追加投資をすることに決めました。

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これでゴローのポートフォリオに占めるブリティッシュアメリカンタバコの投資額の割合は24%まで膨れ上がりました。

(きわめてハイリスクなので真似するのはオススメしません)

 

時間分散、銘柄分散が鉄則なのですが・・・

バフェットとバフェット村のスーパー投資家たちは、基本的には特定銘柄に「フォーカス」して市場平均を上回る成績を上げてきました。

冒頭の話題に戻りますが、ゴローはブリティッシュアメリカンタバコについての「割安だ」という見方を支持したいと思います。

 

ゴローの見方は、ブリティッシュアメリカンタバコの現在の株価は、現在の市場によって「ミスプライシング」された価格だと理解しています。

(といっても、今後株価がどうなるかなんてわかりません。個人的には、実際に米国でメンソールタバコが販売禁止となり、ブリティッシュアメリカンタバコが仮に20%減配してもOKだと思っています。)

ミスプライスされた価格は長くは続かないので、一括投資としました。

 

Take the risk or Lose the chance.


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