こんにちは!
ゴローです。
気になる記事を見つけました。
ミレニアル世代(1981年~1996年生まれ)について書かれた彼らの親世代との違いについて、です。
11 things millennials do completely differently from their parents
(BUSINESS INSIDER)
(日本文サイト:上の世代と全く違う! ミレニアル世代の11の特徴)
ベビーブーマー世代が退職の時期を迎えています。
「ベビーブーマー世代」とは、概ね1946年~1964年に生まれた人のことで、2011年はベビーブーマー世代が最初に引退する年だったそうです。
「退職=投資資産の取り崩し」、に結びつきますので、通常であればリスク資産である株式市場は(ベビーブーマー世代の人数の多さからも)暴落することが必然と言えます。
「金持ち父さん貧乏父さん」のロバート・キヨサキも「ベビーブーマー世代が退職する時期に株式市場は暴落する」と言っていました。
しかし、現実はそう簡単ではないようです。
↓ S&P500ETF(VOO) 10年チャート
2011年から見てみても、株価は右肩上がりで、直近でハイテク・グロース株の暴落があったので少し下落していますが、それでも2011年比=2.5倍の株価になっています。
これは、リーマンショック後の景気刺激策として各国が採用した金融政策の影響(ゼロ金利政策、国債買いによるマネー大量供給)によるものもあるかもしれません。
ですが、それにしても右肩上がりでしかないこのチャートを見て、「新しい変化」が起きているのかもしれない、と想像することも重要だと思います。
●ミレニアル世代の台頭
ゴローもミレニアル世代の一員です。
確かに、親世代の価値観とはかなり異なっていると感じます。
11 things millennials do completely differently from their parents (上の世代と全く違う! ミレニアル世代の11の特徴)にあるとおり、「デパートで買い物をせずに、ファストファッションに身を包んで」いますし、家も(まだ)買っていません。
ゴローの場合、家の購入はライフプランに沿って買いたいと考えているので、今はまだその時ではないです。
なかでも、引用されている一文にも注目すべきです。
「ミレニアル世代の多くは、2008年の金融危機の頃に成人した。彼らの記憶には、株のような伝統的資産の価値が暴落し、退職貯蓄が消失する光景が刻まれている。」
そう。
われわれの世代は若い時に、リーマンショックで市場が暴落したことを経験しています。
そこで引用されているバンクオブアメリカのレポートによると、ミレニアル世代は「ペーパーアセット全般に対して不信感があるとは言えない」が、「10人に7人が、長期的なキャピタルゲインよりも負債の返済など短期的な金銭的ゴールのためのインカムゲインを重要視していると語った。」
のです。
これを見たとき、「まんまゴローだ」と思いました(汗
リーマンショックの記憶から、キャピタルゲイン目的の投資がしづらいのです。
投資の神様バフェットがお勧めするのは、S&P500への投資です。
これは、VOOの10年チャートを見れば一目瞭然です。
しかし、
ゴローは配当再投資戦略(インカムゲイン優先)で、投資元本のことよりも、キャッシュフローのことを重視しています。配当は市場が過熱しているときも、冷めきっているときも、企業の業績が安定していれば必ず支払われるものだからです。
もうひとつ、重要な文書があります。
「ミレニアル世代は上の世代よりも、金銭的なリターンを生むだけでなく、環境や社会を改善することが期待される会社へ投資する社会的インパクト投資(impact investing)に関心を持っている。ミレニアル世代が社会的インパクトとリターンの両方にフォーカスを置いていることに対してクインラン氏は「彼らはリターンだけでなく、社会のためになる投資を望んでいる」とコメントした」
同時に、この記事によると、ミレニアル世代は、
●「伝統的資産よりも「より高度な」資産に投資することを好む」
確かにそうです。
ゴローが社会人になりたてのころに、SRI投資が流行し、SRIファンドがいくつも組成されました。
「社会起業家」というワードが流行したのもそうです。
最近では、「ESG投資」という社会に良いインパクトを与える企業で構成されるETFもあります。
伝統的ではない、「高度な技術」(例えば、AI)を持つハイテク企業へ投資する。
「社会を変革する」といえば、今のところ「割高」と言われているFANGでしょう。
AI技術の先端を走っているのはグーグルやアマゾンです。
なぜこれらの株式がこんなにも高いのか、少しは説明できる気がしました。
ミレニアル世代は現在、世界の人口の50%を占めています。
ベビーブーマーは資産を取り崩しに入るので、投資元本を減らしていきます。
「主要な投資者=ベビーブーマー」から、「主要な投資者=ミレニアル世代」へと変化したのです。
ウォーレン・バフェットの伝記「スノーボール」では、バフェットが時代によって投資スタイルを変化させてきた経緯も記載があります。
ゴローも、1つの投資スタイルに固執せず、柔軟に、時代とともに歩んでいきたいと考えています。
Take the risk or Lose the chance.