Take The Risk or Lose The Chance ゴローのバフェット流米国株式投資術

投資海賊ゴローのまだ見ぬ財宝SDGsを探す航海のHISTORY

次の金融危機はいつ起きるのか?

こんにちは!

ゴローです。

 

GAFAの不調が目立ち、IBMは配当落ち前ということもあり、株価が少しずつ回復してきましたね。

レッドハットを買収するわけですから、IBMはレッドハットのクラウド事業の将来性を買ったわけで、相応の負担(負債の増加)は覚悟の上だと思います。

12月に120ドル切ってたら買いたいと思いますが・・・

この回復ペースでは難しいでしょうね。

 

さて、次の金融危機はいつ起こるのか? についてです。

 

10年前のリーマンショックのとき、イングランドの小さな銀行から記入市場の崩壊が始まるとは誰も思っていませんでした。

その時と同じように、次回、もし金融危機が起こるなら誰もそれが「危機の始まり」という目に見えた形では始まらないでしょう。

目に見えないから、ある程度大きな規模になるまで誰も気づかず、誰も対応ができないのです。

気づいた時にはもう、世界中に拡散しており、どうすることもできません。

 

しかし、仮に市場が崩壊しても、「暴落」という形でチャートに表現されるだけ、と割り切って見ていれば、さして動じずとも良いのかな、と思います。

 

「根拠なき熱狂」のときは、周囲の雰囲気に呑まれて、例えば今でいうとGAFAのように高いPERでも買い手がつき、我先にとどんどん買い上がっていきます。

逆もしかりです。

「根拠なき失望」とでもいうべき事態なのに、景気が良かろうと悪かろうとさして売れ行きの変わらない日用品や生活必需品株式まで暴落します。

 

あとで振り返ってみれば、その時が「買い時」なのですが、渦中にいるとき(暴落に巻き込まれたとき)は、とてもそうは思っていられないものです。

人間の心理とはそういうものです。

 

ただし、「乗り越える方法もある」とゴローは思っています。

「慣れる」ことです。

暴落や熱狂に「慣れる」のです。

これは、短期売買を繰り返すのではなく、バフェットが言うように「一度買ったら保有期間は永遠」であるかのようにホールドし続ける、ということで理解できるものだと思います。

ホールド中にさまざまな経済ニュースが流れ、株価がどのように反応し、暴落するか熱狂的に上昇するか、などがわかってくる。

例えば四半期決算がそうです。

株価は四半期決算という3か月スパンでしか業績を見ていないアナリストたちの予想に対し、利益がどうだったかによって暴落したり熱狂的に上昇したりするのです。

ある程度、期間が経てばまた元通りになるのですが。

 

クライシスの条件はいくつかあると思いますが、一番ありそうなのは「今までなかった新しい金融商品」が開発され、世界中にばらまかれたときだと思います。

CDSクレジット・デフォルト・スワップ)がそうです。

これは、債権がデフォルト(債務不履行)したときに金融機関がその損失分を保証してくれるデリバティブです。

仮に、ゴローがA社の債権を1000ドル持っていて、リスクヘッジのために保険会社と1000ドルのCDS契約を結ぶと、ゴローは保証料を数%、保険会社に支払うだけで、A社が破綻したときに1000ドルの損失を被るはずが、保険会社がその1000ドルをゴローに渡してくれるのです。

このCDSの数字(%)が上がれば上がるほど、その債権のデフォルト確率が高い、ということを意味しています。

リーマンショックのときは、保険会社AIGがリーマンブラザーズの金融商品に対してCDSを付与していたので、AIGは巨額の債務を抱え、国有化という惨状となってしまいました。

要するに、保険会社がCDSを履行できなくなったのです。

 

CDSの数字が高いと、「信用リスクの高い危険な企業である」という意味です。

逆にCDSが低い企業は信用リスクの低い企業で、倒産リスクも低いということです。

投資の参考情報として、企業のムーディーズS&Pの格付け情報もありますが、CDS情報をチェックしてみるのも良いかもしれません。

 

Take the risk or Lose the chance.