こんにちは!
ゴローです。
しばらく様子を見たい銘柄・・・それはゴローにとっては、「暴落している優良銘柄」です。
そのひとつが、「ブリティッシュアメリカンタバコ」です。
過去1年間の高値は、71.445ドル。
過去1年の安値は、現在記録更新中の36.25ドル。
約50%OFFのバーゲンセールです。
こうなってしまったのは、米国食品医薬品局(FDA)のメンソールタバコ規制です。
(といってもメンソールタバコを規制しますよ、という計画が出される予定、という報道があっただけですが)
この計画について、もし実際に実行されれば、ブリティッシュアメリカンタバコは他のタバコ企業、たとえばアルトリアグループや、インペルアルブランズに比べて、影響が大きいと言われています。
それは、ブリティッシュアメリカンタバコの米国における売上高のうち、メンソールタバコ「NewPort」の売上が55%~60%を占めているからです。
また、この収益は米国の利益の22%~25%を占めているそうです。
たしかに、大きいですね。
アルトリアグループの場合は、メンソールの比率は米国での販売数の18%~20%、インペルアルブランズの場合は販売本数の約25%、とのこと。
この報道があった後、アルトリアグループはすでに10%程度、株価が下落(65ドル→59
ドル)しており、ブリティッシュアメリカンタバコについては20%(45ドル→36ドル)の大幅下落となっています。
ゴローもこの暴落に巻き込まれました。
(先日、45ドルで150万円投資したばかり)
買い値から▲30%、評価損が出ています。
正直に言って、精神的に厳しいものがあります。
・・・しかし・・・
これは逆にチャンスだと思っています。
キャッシュがあれば。
先日、「もうこれ以上の下落は無さそうだ」ということで、ブリティッシュアメリカンタバコに投資してしまったので、ゴローにはキャッシュがありません。
無念です。
結局、このメンソールタバコ規制が実行されるかどうかは、今のところわかりません。
ウェルズ・ファーゴのアナリストは「規制が実行される確率は極めて低い」と発言しています。
メンソールタバコ規制のアイデアは、2013年にもあったからです。
そこで、メンソールタバコの収益ダウンが及ぼす影響を見てみましょう。
(£m)=100万ポンド
Constant RateにおけるRevenueを見てみると、United Statesが1,827(£m)で、Profit from Operations合計=7,605(£m)のうち、24%を占めています。
つまり、取引発生時レートで換算した営業利益のうち、24%が米国産であることを意味しています。
このうち、最大で25%がメンソールタバコの利益ということですから、1827×25%=456(£m)で、営業利益全体に占める割合は、456÷7605=5%。
このたった5%の営業利益を失う(かもしれない)というニュースに、大多数の投資家たちは狼狽売りしているわけです。
残念ながら、ゴローにはブリティッシュアメリカンタバコの信用売買残高を知る手立てがないので、実際にはヘッジファンドの暴力的な空売りが仕掛けられているかもしれません。
この5%が、営業利益に占める米国収益のメンソールタバコの割合でしたが、これを仮に、純利益(=1株利益)に占める割合も同じく5%だと仮定します。
レイノルズアメリカンの買収と、トランプ減税効果を除外するために計算すると、さきほどのConstant RateにおけるProfit for the yearは、5,706(£m)となります。
これは、2017年度のEPS(1株利益)×株数である37,656(£m)の15.15%となります。
Yahoo financeによると、EPS=22.16(ドル)ですから、22.16ドル×15.15%=3.35724(ドル)となります。
これがおそらく、真実の姿に違いブリティッシュアメリカンタバコのEPSです。
----レイノルズアメリカンの収益が入ってないですが------
現在の株価=36.5ドルですから、PER=10.87倍です。
さきほどの、米国のメンソールタバコがFDAにより販売不可能になるシナリオで計算すると、EPSは 3.35724ドル×(-5%)=3.189378です。
レイノルズアメリカン抜きで、EPS=3.18あるわけです。
これを現在の株価に当てはめると、36.5ドル÷3.18=11.47倍です。
レイノルズアメリカン抜きで計算してますが、忘れてはならないのは、米国でのメンソールタバコ事業は「レイノルズアメリカンが持っていた事業」であるということです。
したがって、レイノルズアメリカン抜きで計算した現在の株価はPER=10~11倍でかなり割安だ、ということです。
JTでさえ、PER=13.6倍です。
ブリティッシュアメリカンタバコ、安すぎませんか?
今思えば、バフェットの教えにしたがって、波風がたっていないときには様子を見守り、暴落したときに、企業業績に問題がなさそうであれば底値買いを実行する、という方法を守っていればよかったと思います。
ゴローは「空振り」してしまったのです。(45ドルで!)
バフェットはリーマンショックのとき、銀行株を「爆買い」し、現在では莫大な収益を上げています。
今回の「メンソールショック」もバフェットに従えば「絶好の買い場」となることでしょう。
Take the risk or Lose the chance.