こんにちは!
ゴローです。
私たち若い世代は、50代、60代の人たちと比べて圧倒的に不利な点があります。
それは「年金」です。
今(2018年)は65歳から年金が支給されます。
しかし、私たちの世代が65歳になるころ、今と変わらず65歳から年金が支給されるのでしょうか。
既に、70歳からの支給開始の議論も出始める中、私たちの定年は70歳になっているのかもしれません。
それを考えてみたら、サラリーマンとして長く働くことについて疑問を持つ方の場合は、「50歳、いや60歳までにはリタイヤしておきたい」と考えるのも当然かもしれません。
その年齢は、子供が大学に通い始める時期と重なるという方もいるでしょう。
ゴローもそうです。
そこをクリアしたら、いつでもリタイヤできる体制を整えておきたいですね。
といっても、リタイヤしたらしたで、「やることがなくて暇だ」という新たな悩みも出るようで、人生はなかなか難しいですね。
さて、以前の記事で、「iDeCo:イデコ」始めました!とブログで報告しました。
今回はそのiDeCo(イデコ)の話題です。
●iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)とは
iDeCoは、公的年金にプラスして受け取ることができる年金制度です。
もちろん、タダで年金が受け取れるわけではありません。
退職する前までに一定年数、一定額を積立投資する必要があります。
公的年金も私たちの給料から年金保険料を徴収し、GPIFが運用し、年金支給していますが、「iDeCo:個人型確定拠出年金」は自分で運用すべき投資信託などを選択して運用し、退職後に年金を受け取ることになる制度です。
その受取額は、選択した投資信託などの運用成績によって変わってきます。
運用成績が良ければ積立額よりも多く支給されますし、運用成績が悪ければ積立額よりも少なくしか支給されません。
注意点は以下、
・iDeCoは、原則、60歳までの途中引き出しや脱退はできません。
・運用商品は、自分で選択する必要があります。
・加入から受け取りが完了するまでの間、手数料がかかります。
・60歳時点で運用期間が10年に満たない場合、段階的に最高65歳まで受け取り開始が遅くなります。
iDeCoに加入しようという方は、基本的に若い世代の人たちでしょうから、4番目の注意点、「運用期間が10年に満たない場合」というケースは考えなくても良いでしょう。
また、長期の積立投資ですから、1番目の注意点「60歳まで途中解約できない」ということも特に問題にはならないでしょう。
問題となるのは、「運用商品は自分で選択する必要がある」という点と、「加入から受け取り(退職して受け取る時)までのあいだ、手数料がかかる」という点だと思います。
どの投資信託を選択すればよいのでしょうか。
手数料を減らす方法は無いのでしょうか。
●どの投資信託を選択するか
これは、株式投資をされている方ならご承知のとおり、「インデックス連動」の投資信託であり、なおかつ信託報酬(経費率)の低い投資信託を買うことをオススメします。
ETFを買うときにも考慮するのが、「どのインデックスに連動しているか」「経費率は何%か」「分配金利回りは何%か」「キャピタルゲインは何%か」だと思いますが、iDeCo枠で選択する投資信託にも同じことが言えるからです。
できれば、ウォーレン・バフェットが推奨しているヴァンガード社のS&P500に連動するETF、VOOを選択したいところですが、これはiDeCoでは選択できません。
(通常の特定口座で購入したり、NISAでは購入することができます。VOOは経費率0.04%で、大変安く維持できます。)
iDeCoの投資対象となる投資信託の運用コスト(信託報酬)の業界平均は年0.94%で、かなり高率となっています。
なるべく、経費率の低い投資信託を選択しましょう。
SBI証券のiDeCo枠で購入できる投資信託について、経費率が0.54%以下のものが45本あります。この水準の経費率であれば、選択しても良いと思います。
ゴローは、MSCIコクサイインデックスに連動する投資信託を購入しています。
経費率は、0.2160%と、低いものを選択しました。
また、通常、投資信託は購入時に手数料がかかりますが、ゴローが選択した投資信託は購入時手数料がかかりません。(いわゆるノーロード、というやつです)
投資対象を、株式とするものです。
・MSCIコクサイインデックスとは
MSCI(モルガンスタンレーキャピタルインターナショナル)が提供するMSCI指数のひとつで、MSCIワールドインデックスから、日本を除いた「先進国」22か国で構成されるインデックスです。
組み入れ上位10銘柄は次のとおりです。(2018年10月末)
アップル
マイクロソフト
アマゾン
ジョンソン&ジョンソン
JPモルガン・チェース
フェイスブック
エクソン・モービル
アルファベット(C)
アルファベット(A)
ネスレ
そうそうたる顔ぶれですね。
●どの金融機関でiDeCo口座を開設するか
これは、口座の維持手数料の面で「高いか安いか」を見なければなりません。
iDeCoは、口座の維持に毎月、手数料がかかるからです。
iDeCoの手数料がかかるタイミングと金額
iDeCo申し込み時・・・国民年金基金連合会に対し、2,777円支払う必要があります。
iDeCo運用期間中・・・毎月167円がかかります。
(国民年金基金連合会=103円、事務委託先金融機関=64円)
上記手数料は、もっとも安い金融機関の場合です。
維持手数料が高い金融機関はありますが、毎月のことですから手数料の安い金融機関を選びましょう。
●iDeCoのメリット=節税メリットで年率20%のリターンが見込めること
さて、iDeCoを始める意味があるのかどうか、ですが、ゴローは「ある」と考えています。
それは、投資金額に対して所得税が還付されるからです。
「いくら還付されるか」は、年収や企業がどんな年金制度を採用しているか、などが影響しますから、まずはシミュレーションしてみるのがオススメです。
みずほ銀行のホームページで、自分の年齢(積立期間を計算)や年収、毎月の積立額を入力するだけで、節税メリットや退職時の運用総額が把握できます。
ゴローの場合、年収600万円で毎月12,000円を積み立てていますから、この条件でシミュレーションしてみると、なんと毎年28,800円の所得税が還付される計算になりました。
これは、年間の投資総額144,000円(12,000円×12か月)に対し、年率20%のリターンが確実な投資、ということになります。
もし仮に、これに評価益が年率3%であればトータルリターンは23%(!)です。
投資金額は少額ですが、リターンは所得税の還付がある分、高率になっています。
(もしも、住宅ローン控除を受けている方がいれば、このリターンは保証できません。おそらく、住宅ローン減税分で所得税還付分が全額賄われるためです。)
ゴローの場合、60歳時点で500万円程度の運用資産額になりますから、ポートフォリオの中でインデックス投資部分が500万円を占めることになり、長期で見れば時間分散でバランスが取れ、投資対象も世界に分散された投資をしていることになります。
また、その投資のリターンは年率20%なのです。
これは「今すぐ始めなければならない」と思える程、魅力的な投資案件です。
さらに良いことに、運用益(キャピタルゲイン)に対しては通常、20%の税金がかかりますが、iDeCoの場合、それもかかりません。
老後の準備を考えるなら、iDeCoはとても良い制度だと思います。
Take the risk or Lose the chance.