こんにちは!
ゴローです。
コーラと言えば、昔を思い出します。
部活の帰りに自販機で買うコーラが大好きでした。
今ではコーラといっても、いろんなバリエーションがありますね。
特に、今年発売された「プラスコーヒー」は、濃厚な味がしてゴローは気に入っています。
ゴローは「コーヒー好き」ということもありますが、仕事中疲れてくると「プラスコーヒー」か「フツーのコーラ」を買って、気分を奮い立たせています。
糖分がふんだんに入っているので、糖分補給にはもってこいで、アタマが冴えますね。
ただし。
飲みすぎには注意が必要ですので、ご注意ください。
さて、今日はウォーレン・バフェットも保有している「コカ・コーラ」について見ていきましょう。
●企業概要
コカ・コーラは世界最大のノン・アルコール飲料製造企業です。
ノンアルコール飲料用の濃縮液とシロップを製造・販売しています。
コカ・コーラ社のブランド数は500以上で、炭酸飲料、ダイエット炭酸飲料、果汁飲料、紅茶、コーヒー、水、スポーツ飲料、エナジードリンクと多岐にわたっています。
主要製品は「コカ・コーラ」「ダイエットコーク」「ミニッツメイド」などで、日本ではコーヒーブランドの「ジョージア」が有名です。
創業は1886年、本社はアメリカのアトランタにあります。
●コカ・コーラ 1年チャート
チャートを見ても、5月ころの生活必需品の暴落時に多少下げていますが、ボラティリティも比較的低く安定したカーブを描いています。
特に最近の株価は好調で、1年でもっとも高い水準で推移しています。
これは、2018年7-9月期(第3四半期)の決算発表の内容が良かったためです。
ダイエット炭酸飲料の売り上げの伸びが好調で、売上高・純利益ともに市場予想を上回りました。
為替変動や事業売却などの特殊要因を除いた売上高の増加率は前年比6%増加で、販売数量は2%の増加でした。
売上高は前年比9%減の82億5200万ドルで、収益性の低いボトリング事業の再フランチャイズ化が影響しました。
純利益は29.6%増加の18億8000万ドル、1株利益は0.44ドルで、調整後1株利益は0.58ドルでした。
これは、マーケットアナリストの予想=0.55ドルを上回りました。
極めて好調な業績で、昔と変わらず安定感があります。
何より、ウォーレン・バフェットが保有しているというのが、心強いですね。
●コカ・コーラの売上総利益率
売上総利益率=63.7%・・・。
コカ・コーラ、儲けすぎです。
60%超えの粗利をとれるビジネスってそんなにないと思います。
素晴らしいです。
●コカ・コーラの売上高・純利益の推移
右肩下がりじゃないか!と思わないでください。
これは、利益率の低いボトリング事業を再フランチャイズ化しているためです。
2017年度はトランプ税制改革の影響で純利益が激減していますが、ボトリング事業の再フランチャイズ化で純利益率=平均15~16%だったものが、2018年度は26%を達成する予定です。
不採算事業を整理しているのでしょう。
●コカ・コーラの発行済み株式数と1株利益
毎年の自社株買いで、順調に発行済み株式数が減少しています。
それに対してEPSは増加していっていません。
つまり、これはコカ・コーラ社の収益力が落ちている、ということを意味しています。
2017年はトランプ税制改革の影響でEPSが激減しています。
コカ・コーラには不利に働いたということです。
●コカ・コーラのキャッシュフローの推移
売上高推移のグラフと同じように、ボトリング事業の再フランチャイズ化によって、営業キャッシュフローが激減しています。
しかし、フリーキャッシュフローはさほど減少していません。
これは、利益率の高いビジネスに集中しようとしている姿勢の表れとも理解できます。
ただ、右肩下がりであるのは間違いないですね。
●各種指標
PER=73.60倍
PBR=11.50倍
PSR=6.50倍
PCFR=30.60倍
配当利回り=3.22%
はっきり言いましょう。
「高い」です。
高いですが、買って損はありません。
安定したボラティリティと、3%を超える配当利回り。
低リスクで運用し、そこそこの利回りを得たい、という場合はもってこいの銘柄だと思います。
コカ・コーラと言えば、英国の大手コーヒーチェーン「コスタ」を51億ドル(5700億円)で買収しましたね。
スターバックスがネスレを通じて世界にスターバックスの商品を流通させようとしているわけですから、コカ・コーラもコーヒー飲料で対抗しようとしているのかもしれません。
「プラスコーヒー」おいしいですしね。
それに、コカ・コーラはESGであることを推進するため、リサイクルが難しいプラスチック製廃棄物から食料品向けパッケージに使える高品質PETを製造する技術を持つオランダのリサイクル企業、イオニカ・テクノロジーズ社に資金の貸し付けを行うことを発表しました。
コカ・コーラは2030年までに、商品のパッケージの50%以上を再生材料から生産する計画を立てています。
これからの未来に生き残るためには、「環境に対する負荷をどれだけ下げられるか」、という観点も必要になってきています。
数字だけじゃないってことですね。
特に、最近の変動幅の激しいマーケットを見ていると、実力のある割安な企業の株価はさほど下落していないのに対し、割高な企業の株価は軒並み大幅に下げています。
コカ・コーラも下げてはいるものの、過去1年でもっとも高い株価水準を維持していますので、コカ・コーラにはPERやPCFRなどの単純な指標では計り知れない価値があるのだと思います。
株価の変動に一喜一憂しないためにも、企業の「価値」を理解できるようになりたいものです。
Take the risk or Lose the chance.