こんにちは!
バフェット流「フォーカス投資」を実践しているゴローです。
日経平均も20,000円割れしてから、少しずつ切り上げていっていますね。
これは下げすぎに対する一時的な反発なのか、それとも杞憂のために下げすぎていた株価が本格的に回復していくのか、どちらなのか行く末が気になるところです。
ダウも(先物ですが)ちょっとだけ上昇していますしね。
マーケットが落ち着いてきたのかもしれません。
さて、今日は超優良銘柄でS&Pの格付けがトリプルエー「AAA」のJNJ:ジョンソン&ジョンソンを見ていきたいと思います。
企業概要
ジョンソン&ジョンソンは、医療・ヘルスケア製品を提供する米国の持ち株会社です。
事業部門は、消費者関連、医薬品・医療機器・診断で構成されています。
目薬、鎮痛剤、胃腸薬などの一般医薬品や栄養補助食品、抗感染症、精神疾患、心臓循環器などの治療薬を製造・販売しています。
また、病院で使用される外科手術製品、臨床検査機器、診断薬を取り扱っています。
本社はニュージャージー州にあります。
ジョンソン&ジョンソン 1年チャート
145ドル以上あった株価が、ふとしたことから20ドル以上も暴落しています。
「これは絶好の買い時!」となるのはちょっと待ってください。
これは、ジョンソン&ジョンソンが「一部のベビーパウダーにアスベストが含まれていると知っていながら公表しなかった」とするロイター通信とニューヨークタイムズの報道が引き金になり、株価が暴落したためです。
これが本当なら、ジョンソン&ジョンソンはひどい悪徳企業だということになります。
しかし、ジョンソン&ジョンソンは新聞などで大規模な対抗メッセージを発信しました。ただ、株価が元の水準に戻ることはなく、現在も株価は低調なままです。
ジョンソン&ジョンソンの幹部と弁護士たちは、
「ベビーパウダーにアスベストは含まれておらず安全だ」と主張しています。
報道から始まった株価暴落ですが、情報の真偽のほどはまだ確認できていません。
ジョンソン&ジョンソン側は、「科学的に裏付けがあり、問題ない」と発言しています。
今後、このベビーパウダー訴訟がどう展開していくのか、気になるところです。
ジョンソン&ジョンソンの売上総利益
ジョンソン&ジョンソンの売上総利益率は66.4%と、極めて高い利益率を誇っています。
十分に稼いでいるので、企業も成長し続けてきたのだと思います。
ジョンソン&ジョンソン 10年チャート
儲かっている企業は株価チャートも右肩上がりです。
見ていて気持ちがいい曲線ですね。
ジョンソン&ジョンソンの売上高・純利益の推移
安定的な売上高と、安定的な純利益を計上し続けています。
超優良企業であることをきちんと証明してくれています。
売上高成長率は低いですが、これだけ安定して経営してくれると、株主としては安心できるのではないでしょうか。
2017年度はトランプ税制改革の影響で純利益が目減りしています。
ジョンソン&ジョンソンの発行済み株式数と1株利益
安定的な自社株買いで、発行済み株式数は右肩下がりです。
これに対し、1株利益は増加傾向にあります。
2017年度はトランプ税制改革の影響で利益額が減少していますが、一過性のものなので、気にする必要はないと考えます。
ジョンソン&ジョンソンのキャッシュフローの推移
毎年のように潤沢な営業キャッシュフローと、(その金額から投資金額を差し引いた金額である)潤沢なフリーキャッシュフローが生み出されています。
ジョンソン&ジョンソンの営業キャッシュフローマージン(営業キャッシュフロー÷売上高)は、過去10年間の平均値で25.2%もあります。
超優良企業たる所以です。
各種指標
PER=215.70倍
PBR=5.28倍
PSR=4.21倍
PCFR=15.80倍
配当利回り=2.83%
PERがべらぼうに高いですが、これは2017年度の利益額がトランプ税制改革により激減しているためです。
予想PERでいうと、19.8倍くらいです。
各種指標を見る限り、多少割高感はありますが、AAA格付けの企業です。致し方ない部分はあると思います。
過去10年間の平均配当利回り成長率は6.9%で、10年で約2倍の配当利回りとなる計算です。希望が持てますね。
現状、株価が暴落しており、投資しやすい株価であることは間違いないです。
今起こっている「ベビーパウダー訴訟」がどういう展開になっていくのか。
気長に様子を見ていきましょう。
ちなみに、ウォーレン・バフェットも(少しですが)、ジョンソン&ジョンソン株を保有しています。
Take the risk or Lose the chance.