こんにちは!
バフェット流「米国株式へのフォーカス投資」を実践するゴローです。
さて、今日は「Dogs of the Dow」ダウの犬戦略についてです。
Dogs of the Dow ダウの犬戦略
ゴローの好む高配当株式投資戦略のひとつ。
「ダウの犬戦略」は、配当利回りを基準として投資対象を決定する「バリュー投資」戦略です。
ニューヨーク・ダウ構成銘柄のうち、配当利回りが高い10銘柄を選択、それらに均等に投資します。
「ダウの犬戦略」は、ニューヨーク・ダウに投資する戦略に対し、2000年~2018年の19年間で12勝7敗であり、高パフォーマンスを維持しています。
ダウの犬戦略の投資判断
- ニューヨーク・ダウを構成する30銘柄から、配当利回りが高い順に10銘柄をリストアップする。
- 投資資金を10等分にし、リストアップした10銘柄にそれぞれ年始に投資を行う。
- すべての銘柄を1年間保有し、配当金は再投資する。
- 次の年末に 1. に戻り、再度投資を実行する。
「ダウの犬戦略」は、「配当利回りが高い=株価が低い」株式を対象に投資するバリュー投資戦略です。
そのため、購入する買い付け単価は割安になり安く、買いに安心感が持てるため、投資初心者にもオススメの投資スタイルです。
さきほども書いた通り、過去19年間で対ニューヨークダウ比:12勝7敗ですから、投資戦略としても優秀です。
「ダウの犬戦略」の「犬」とは、要するに「負け犬」の意味で、昨年度のパフォーマンスが相対的に低調な銘柄を投資対象として選択することになります。
しかし、低調な株価推移であるとはいえ、米国のニューヨークダウ構成銘柄です。
超優良企業であることには間違いありません。
景気循環の影響や、金利の影響で低く推移している企業の株価も、景気循環次第では再びチャンスが巡ってきて、空高くジャンプする可能性だってあるのです。
しかも、購入時の単価は比較的低い株価で購入できているため、グレアムの「安全域」を確保できる投資スタイルであるとも言えます。
この戦略の投資成績に、そのパフォーマンスの良さが表れているとゴローは考えます。
2019年の「ダウの犬」は JPモルガン・チェースに決定!!
さっそく超優良企業の名前が出てきました。
なんと2019年のダウの犬はJPモルガン・チェースです。
こんな大銀行が「負け犬」とは・・・
米国株、恐るべし。
2019年 ダウの犬戦略 構成銘柄は。
IBM : IBM
XOM : エクソンモービル
VZ : ベライゾンコミュニケーションズ
CVX : シェブロン
PFE : ファイザー
KO : コカ・コーラ
JPM : JPモルガン・チェース
PG : プロクター&ギャンブル
CSCO : シスコシステムズ
MRK : メルク
というわけで、2019年は2018年にダウから除外されたゼネラルエレクトリックを売却し、JPモルガン・チェースを買い付けます。
JPモルガン・チェース 企業概要
JPモルガン・チェースは米国の大手金融持株会社。
JPモルガン・チェースバンクは米国23州で銀行業務に従事しています。
チェースバンクUSAはクレジットカード発行を手掛けています。
非銀行系のJPモルガン・セキュリティーズは投資銀行、債券・株式業務を行う。
米国外の約60カ国において金融事業を展開する。本社はニューヨーク。
JPモルガン・チェース 1年チャート
2018年末の暴落で95ドル割れを経験していますが、その後の急上昇で100ドル越えを達成しています。
95ドル付近で買えた人は幸運ですね。
現在の株価は102.38ドルです。
基本的な基調としては下落基調でしょうか。
米国金利の上昇を受けて、債券の方に投資資金が流れているのでしょう。
また、この先の景気後退局面に備え、金融株は売られる傾向があります。
金融株が買われるのは景気拡大期です。
JPモルガン・チェースの売上高・純利益の推移
売上高は金利収入+非金利収入で構成されています。
JPモルガン・チェースの特徴は、非金利収入も高水準であることです。
順調に当期純利益が拡大してきています。
JPモルガン・チェースの発行済み株式数と1株利益
発行済み株式数は年々減少してきています。
旺盛な自社株買いのためです。
それとは逆に1株利益(EPS)は増加し続けてきています。
利益の出ている企業の特徴がよく表現されています。
JPモルガン・チェースのキャッシュフローの推移
上下動が激しいグラフとなっています。
銀行業らしいと言えば銀行業らしいですが、安定しないですね。
特にリーマンショックの前のサブプライム危機の年は大きくフリーキャッシュフローがマイナスをつけています。
過去10年間の営業キャッシュフローマージンは平均46%ですが、安定しないのであまり参考にはしない方が良いと思います。
各種指標
PER=11.60倍
PBR=1.48倍
PSR=2.55倍
PCFR=10.20倍
配当利回り=3.12%
各種指標を見ても、割高感はありません。
むしろ、割安感さえあります。
過去10年間の配当利回り成長率=6.0%で、順調に配当利回りが成長してきていることを表わしています。
JPモルガン・チェースのESGスコア
JPモルガン・チェースのESGスコアは71と高水準です。
ペーパーレス化を進めているため、Environment(環境)スコアが87とものすごく高くなっています。
「ダウの犬戦略」として見ても、「ESG投資」対象として見ても魅力的です。
IoTやブロックチェーンの技術の応用が待たれる銀行業界。
今後の発展、どういう未来を創っていくのか、に関心が集まります。
ゴローもJPM:JPモルガン・チェースを投資対象として採用したくなってきました!
Take the risk or Lose the chance.
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