Take The Risk or Lose The Chance ゴローのバフェット流米国株式投資術

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金利差がもたらす円の弱さ

こんにちは!

ドル円がとうとう158円台になってしまいました。

今日はドル円の分析をしてみたいと思います。

 

円はなぜ弱いのか?

円は今年、主要通貨の中で米ドルに対して最も悪いパフォーマンスを示しており、6%以上下落しています。

 

その主な理由は、日本と米国の金利の大きな差です。

 

日本銀行(BOJ)は17年ぶりに金利を引き上げたものの、日本の新しい政策金利は0%から0.1%の範囲であり、発展途上国の中で最も低い水準です。

 

一方、米国の連邦準備制度理事会(Fed)は、基準の連邦ファンド金利を5.25%から5.5%の範囲に据え置いています。これは、米国通貨への投資を促進し、したがってドルが支えられている大きな要因です。

 

円は弱いままか? それとも回復するか?

これは主に金利差の動向に依存すると考えられます。

 

日本銀行の植田総裁は、日本の総合的な政策設定が緩和的なままであることを明確にしており、金利を急速にまたは大幅に引き上げることはないでしょう。

 

そのため、市場は金利差が広がると予想しており、円の為替レートは米ドルに対して歴史的な低水準になってしまっています。

 

「市場の動き」として思い出す必要があるのは、米連邦準備制度理事会(Fed)のパウエル議長が、インフレの状況によっては2024年に金利を3回引き下げる計画を維持することを示した後、円はいくらか回復しました。

 

これは、金利差が今年後半に縮小するサインを示しており、円を支えるものです。

 

弱い円は経済にどのような影響を与えるか?

一般的に、弱い円はグローバルな事業を展開する大手日本企業に利益をもたらします。海外での利益の価値が増加するためです。

 

ただし、海外拠点から配当等でキャッシュを日本に還流し円に戻さない限り、単純に円換算した場合の外国通貨がかさ増しされているだけと言えます。

海外拠点では同国で再投資されるケースが多いので、円安の真の利益は「トヨタのような輸出企業」にあると考えられます。

 

また、弱い通貨は観光業にも好影響を及ぼします。訪日観光客の数と支出は、前パンデミック時を上回る勢いで回復しています。

 

今年3月の訪日外国人数が史上初めて300万人を突破し、308万人となりました。

国・地域別で最も多かったのは韓国で66.3万人。

次に台湾48.4万人、中国45.2万人でした。

 

インバウンドの利益に期待が持てそうですね。

全体に与えるインパクトでは少ないかもしれませんが、外貨を稼ぐ手段が必要な状況であることに間違いはないと思います。

 

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