こんにちは!
バフェット流「米国株式へのフォーカス投資」を実践しているゴローです。
今日の日本株式市場は休場でしたね。
米国市場はあいてますから、今日の値動き次第で、明日の日本市場の動向がわかると思います。
さて、今日はESG投資についてです。
ESG投資の伸び率がすごい
以前は「社会的責任投資(SRI)」と言われていたESG投資。
SRIとはSocially Responsible Investmentの略で、「社会的責任投資」のことです。
企業の収益力や資産の健全性を財務諸表から読み取り、なおかつ、企業としての社会的責任(ビジネスを行う上で倫理基準を逸脱せずに稼いでいるか、そのビジネスが環境にやさしく、持続可能なビジネスかなど)を果たしているかどうかも含めて、投資対象を選別する投資手法のことをいいます。
SRI投資を具体的なキーワードに落とし込んだものがESG投資と言って良いと思います。
E=Environment(環境)
S=Social(社会)
G=Governance(統治)
環境問題の対する取り組み、社会的に与える影響(男女差別の撤廃など)、企業統治がきちんとできているか(法令を遵守しているか)などを投資するか否かの判断材料にする、ということです。
SRI投資を推進する米国の団体「US SIF」の調査によると、
2016年時点で、機関投資家などの専門家によって運用されている40兆3000億ドルの資産のうち、8兆7200億ドルがSRI資産であり、この金額は2014年から2年間で33%増加している。
とのこと。
米国のファイナンシャルプランナーの会員組織、FPAが実施した「2018年投資トレンド調査」によると、調査対象となったFPのうち、26%がESGファンド(環境・社会・ガバナンスのすべて、またはいずれかに焦点をあてたファンド)を利用、または推奨しています。
FPA:あなたのクライアントにどの投資を推奨していますか?
ESG投資は、2016年、2017年はゼロでしたが、2018年になって26%と、急成長しています。
また、FPの20%は今後1年以内にESG投資の利用・推奨を増やす意向だとも記載されています。
FPA:あなたは今後、どの投資を推奨していきますか?
FPにとっては、SRI、特にESG投資に関心をもつクライアントが増える中で、さまざまな情報源を活用したサービスがこれまで以上に重要になってくると考えます。
FPに相談してこられるクライアントや企業は、「投資目標」をまだ持っていないケースもありますが、基本的には、「年率7%」などといった漠然としたリターン目標は持っているはずです。
ゴローも、とある企業で財務を担当していますが、企業には企業の投資目標があります。
投資について、これまでは財務諸表だけを見ている投資家が多かった中、世界の潮流として、ESG投資の金額が増えていくこととなると、財務諸表だけ読んで投資していたのでは思ったようなリターンが上げられない可能性もあります。
ESGスコアの低い企業には投資が行われず、ESGスコアの高い企業に投資が行われるからです。
ESG投資を行う際に、米国株の投資家にとって有益な情報を与えてくれるのが、「米国環境保護庁(EPA)」のウェブサイトです。
米国環境保護庁(EPA) ウェブサイトの使い方
企業の法令違反をチェックする
①まず、EPAウェブサイト上の「Corporate Compliance Screener」にアクセスする。
https://echo.epa.gov/facilities/compliance-screener
②「Facility/Company Name(s)」のボックスに企業名を入力する。
今回は、株価暴落中のクラフトハインツ(Kraft Heinz)で検索してみましょう。
③検索結果が表示されるので、「Generate Report」をクリック。
検索結果が別ウインドウに表示されます。
そこに表示されている一覧の右端から3列目に「Penalty Assessed」(ペナルティ評価)という項目があります。
これが、法令違反している状況と刑罰の金額を表しています。
クラフトハインツは意外とペナルティが多いことがわかりますね。
Penalty Assessedに金額の表示されている施設名をクリックすると、情報が詳細表示されます。
企業の法令違反履歴や刑罰の執行状況がわかるので、これらの情報をESG投資の投資対象の選択に活かす、ということですね。
これを見る限り、クラフトハインツのESGスコアが低い理由もわかる気がします。
産業別・地域別にデータを見てみる
①まず、EPAウェブサイト上の「Facility Search」にアクセスする。
https://echo.epa.gov/facilities/facility-search
②出てきた画面の一番上のプルダウン「Search Type」で、
Air(大気)
Water(水)
Hazardous Waste(有害廃棄物)
Drinking Water(飲料水)
のいずれかの項目を選択する。
または、All Data を選択する。
③画面右に表示されている「Search」をクリックする。
これで、米国の地図が出てきて、そこに注意すべきアラートの結果が地図上にプロットされて出てきますが、あくまでも産業別・地域別データからの検索ですので、特定の企業名で検索することができません。
特定の企業名で検索できないので、なかなかESG投資先の選択には向いていないかもしれません。
けっこう時間がかかります。
米国環境保護庁のデータをESG投資に活かそう
この記事で紹介したように、現在はさまざまなデータがインターネット上で手に入る時代です。
日本のみならず、米国でもESG投資は人気になりつつあり、今後もその傾向は続くものと考えられます。
米国環境保護庁(EPA)のデータで、特に簡単に手に入りやすいのは、ESGのG=「企業統治」のデータです。
特定の企業名で検索できますし、結果もすぐに出てきます。
企業統治は「コンプライアンス」とも言われます。
これからの時代は、コンプライアンス重視の企業が生き残っていくものと予想されます。
コンプライアンス意識が低い企業は、おのずとESGスコアが低くなり、投資先に選ばれなくなってしまうからです。
日本からでも、米国企業の情報は手に入れることができる時代です。
どんどん情報をリサーチして、ESG投資の選択に活かしたいものです。
ESG投資ってアメリカでも流行ってるんだな!
Take the Risk or Lose the Chance.
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